収穫祭

長い小麦色の稲が風に靡(なび)き

小さな種は大きな野菜や果物となり姿を表す

 

小麦色の衣(ころも)を脱いだ真っ白な白米

土を払い綺麗になった野菜と果実


野菜は次々と鍋に放り込まれ

果物は彩りを飾るように盛られる


釜を開けると熱い蒸気が上がり

ふっくらツヤツヤとした米が目を覚ます


熱々の野菜汁を啜(すす)り

旨味が凝縮された白米を噛み締める


果物を齧(かじ)ると果汁が溢(あふ)れ

口元から甘い雫が溢(こぼ)れる

 

沁(し)み渡り満足させてくれる食物達


実った姿で年月かけた達成感を与え

労(ろう)を労(ねぎら)ってくれる












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