虐め〜言葉のナイフ〜(終)

耐える僕の心は軋み始める


僕の存在が消えない限り“遊び”は終わらない


一層、鋭いナイフが僕を目掛け飛んで来る


僕はもう終わりたいこの非日常を、、、


ナイフが僕の心を突き刺す瞬間に目を閉じた


数秒、数分、、、静寂が訪れ


僕の体は一向に佇んだままにいる

静かな静寂の中で僕は目を開ける


僕の目に映ったのは

ナイフが突き刺さった誰かの手


僕は手の主の顔を見た

見覚えの無い知らない人


静まり返る中、ナイフから血が滴り落ち

ぼたぼたと床に溜まっていく


知らない誰かは僕の方を振り向きニコッと笑い


僕の心から溢(あふ)れたナイフを

ガシャガシャと拾い集めると


次々と奴等に投げ返した




















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