第4話
彼女はとても綺麗だ。
繊細で無知で細い腕も
艶やかな黒髪も
その小鳥のような声も
まだ成長途中のその胸も
ほどよくくびれたウエストも
その漆黒な瞳も
全てが美しい。
僕は出会った瞬間に思ったんだ。
これは運命だと。
探していたんだ。
大人の女はみんな汚れているから。
浮気もすれば、不倫もし、男を騙す。
そんな事すら知らない無知で綺麗な存在を。
家庭教師の職について良かったと初めて思ったんだ。
今ままでの生徒は何故かすぐ僕に懐いて、僕を誘惑する。
『好き』だのなんだのぬかしてくる。
そんな生徒には興味がこれっぽっちもわかなかった。
僕が求める女神よ。
どうせこれから汚れていくのなら
僕の手で汚したい。
彼女の絶望した顔が見たい。
彼女が現実を知った瞬間を見たい。
世界がどれだけ汚れていて
自分が汚れていく様を味あわせたい。
……彼女を僕の物にしたい。
だけど…
焦りは禁物だよね?
ゆっくり壊してあげるよ。
僕のこの手で。
僕の可愛い女神。
井上は彼女の部屋から採取した彼女の髪の毛をつぅーーっと舐めた。
『はぁ…いい匂い。美味しい…』
食べてしまいたいという表現で間違っていない筈だ。
『もうとまれないよ、楓ちゃん…』
ハヤク、キミヲ、オカシタイ。
今日は彼女に少しだけ、引かれてしまったようだからね。
気を付けないと…
でももう手遅れかな。
井上は勃起した物を激しく上下に動かした。
彼女にカケタイ。
彼女にダシタイ。
笑っている彼女の顔を歪ませたい。
僕色に染めてしまいたい。
僕なしで生きられないようにしたい。
大丈夫さ。
僕は高学歴でもあり、容姿だって悪くないはずだよね?
『うっ…』
激しく手を動かし後、井上は射精をした。
気持ちがいい。
彼女の中はもっと気持ちがいいのだろうな。
とてもワクワクする。
こんな気持ちが初めてだ。
今日の彼女は少し僕に警戒心を見せていた。
その瞳が美しい。
怖いんだよね?
すぐにそんな恐怖から解放してあげるね。
僕は彼女にとっての無くてはならない存在になりたいんだ。
特別な存在に。
待っててね。楓ちゃん。
強い刺激を
強い快楽を
強い想いを
その小さな体に教えてあげるからね。
井上はペロっと自分の唇を舐めた。
早く早く早く
本当は今すぐにでも一緒になりたい。
1つになりたいんだ。
だけど彼女は僕のこの気持ちに気付いてはいないだろう。
興奮が押さえられない。
1つになる行為すら知らないことだろう。
はぁ…美しい存在。
待っててね。
僕の女神。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます