第34話:球技大会中に事件発生⁉
今日は球技大会兼冬休み前最後の学校ということで、朝からジャージに着替えていかにも自分が出場する競技の番がくるのを待ってます感を出しながら教室でポ○モンをし続けて早五時間。
そろそろ各競技の決勝が始まる頃かななどと思っていると、どうもウチのクラスの陰キャグループの一人に何かがあったぽいので少しそちらに意識を割いてみると
「えっ、S○itchはどこに置いておいたの?」
「机の中に入れてから体育館に行ったはずなんだけど………ないんだよ」
「んー、鞄の中とかは?」
(なるほど、自分の出場競技の順番が来たから机の中にS○itchを入れていったはずなのに帰ってきたら無くなっていたと。そして声には出さないものの無くした本人を含め全員が誰かに盗まれた可能性を疑っている。ってところだなこりゃー)
(まあっ、盗んだ奴が一番悪いとはいえそんな高価な物を机の中に入れてったお前もお前。自業自得ってやつよ)
なんてことを考えながら一人黙々とポ○モンをしているとどうやら何かの競技が始まるらしく、盗まれた本人とその友達は教室からいなくなった。
こういう時あるあるその1。周りの目などを気にして被害者が先生に相談できないまま結局泣き寝入り。
こういう時あるあるその2。なんとなく教室内の空気で犯人の目星が付く。
(犯人みーっけ)
こういう時あるあるその3。ほとんどの人間が簡単に犯人の目星を付けられるものの確実な証拠がなかったり、先生にちくった時のリスクを考えて結局言い出せない。
(机に突っ伏しながらスマホを弄ってる風を装い、画面を一番暗くして……カシャッ! つってね~)
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