第5話:基本話は盛って話す (家族限定)

帰りの会以降はというと部活前に健太とお昼を食いにサ○ゼへ行ったり、そのまま部活へという感じで進んでいき、今は一人で遅い夜ご飯を食べているところである。


まあ台所では母さんが洗い物をしていたり、居間で妹がテレビを見ていたりするので言うほど一人というほどではない。ちなみに親父は今風呂である。


「それで、新しいクラスはどうだったの? 誉君と明日香ちゃん以外に誰か知ってる人とかいた?」


「いや、いなかったけど取り敢えず斜め前の席に倉科がいたおかげで前の席の男子と隣の席の女子とは仲良くなれた。でも誉は窓側の一番前の席だったから教室に入ってからは一言も喋ってない」


本当は放課後健太と話すまで一言も喋ってないどころか、少なくとも俺の前の席の奴に関しては見た目通り嫌いなタイプだったから絶対に仲良くなることはなさそうだけどな。


逆に隣の席の女子は見た目はちょっとヤバそうだったのに意外といい人そうだったのには驚いた。まあだからと言ってこちらから積極的に関わる気はないけど。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る