第17話
「ちょっと、瀧。小夜たちが歩いていくよ」コントローラーを引っ張る手を止めて、マルが忠告した。
「え? あ、しまった!」瀧も慌てて手を離した。つい操縦権の奪い合いに夢中になってしまった。彼はやり過ぎたことを悟った。
小夜たちが元々いた方角から、バサバサと音が聞こえてくる。姿勢を崩して地面に落ちたドローンが、空に飛び立てずに可哀想な音を立てているのだ。
「早く森っ子を回収しよう。そうしたら裏の道を行って、先に神社に着かなくちゃ。走らないと間に合わないよ」
「え、川の方は見てなくても大丈夫なのか、マル?」
「
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