新学期にがっこうに行きましたら

私が聖女だってことが広まってしまっていまして、まあ、今まで私を無視してきた生徒が、ニコニコポンで


教室に向かうとエリ様がいらっしゃいました。

こちらを見て会釈されます。

エリ様、もう、バレてしまいましたから、ご自分のやりたいように挨拶してくださいました。



「ごきげんよう、エリザベス様」

「ごきげんよう、マーシャ様」

と、教室に何人かの女生徒が入ってきました。

「邪魔よ」

と、エリ様に冷たい態度

え?何これ?って見てると、その女子生徒はエリ様を見て

「王子に振られたら今度は聖女様にしっぽをふって、器用なおしりですね、公爵令嬢様」

って、睨みつけて、通っていったのでした。

「エリザベス様、今のは、エリザベス様のお仲間のみなさんじゃ。」

「まあそうだったですけどねえ、私が王子に振られたらこんなもんですよ。

皆、私が王子の婚約者だったから、ついて来てただけですからね」

なんか、割と淡々とおっしゃってます。目を見ると、なんか、さっぱりしたーという本心がもれてて、クスリと笑ってしまいました。

「聖女様の魔力って、人の心が読めるんですの?」

「さあ、私は知りませんけど」

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