ダンスパーティで、偽聖女が登場
びっくりしたー
聖女の偽物が現れました
昨日ね、午前中卒業式で、式に「生徒」として出席して、午後から家にいたのですが、いきなり
「聖女のマーシャ様はいらっしゃいますかぁ!」って
ウィルソン家のエリ様のおつきの方が真っ青な顔をして立ってらっしゃったのでした。
「お休みのところ申し訳ございません!お嬢様が、学校で、王子様より婚約破棄を言い渡されて、その上聖女様をいじめたとか言われて、大変なんですっ!」
「そんな!でも、私に嫌がらせしてないって、みんな知ってるじゃありませんか!」
「それがっ!本物の聖女様だって言う女性が現れて、お嬢様がいじめたと言いはるのです!」
「何それ!?すぐに準備します!あ、それと、誰か神殿にいって、神官様に伝えて、多分、来てもらう事になると」
「今日は聖女様はお屋敷か神殿でのお努めかわからなかったので、神殿の方には私共の方から向かっております!」
馬車の中で聞いた話では、王子が聖女だと言う女性の肩を抱いて現れて、エリ様に婚約破棄を言い渡し、エリ様が聖女を迫害してということで、退学。斬首を言い渡したらしいです。
油断してたー
私が聖女でヒロインやと信じてたから
そんな、補欠みたいな奴がいるとは思わなんだー
学園の皆は私が聖女だって知らないからなー
王子様が言ってるから、信じるのかなあ。
確か3年のミルグラム先輩も私の事を知ってるはずよね。
会場に到着すると、既に神官様も到着してました。
「さっき公爵家の方が来られまして、これは一大事だと思いましてですね」
「ああっ!聖女様、はやく!はやく!」
「ミルグラム先輩!ウィルソン様は?!」
「いやもう真っ青で、王子の仲間の方に押し倒されて、王子は、その方は聖女でないではないかと、私達が言っても、『聖女と結婚する』って聞かないのです」
会場に着くと、
「皆さん!聖女マーシャ様です!頭を下げなさい!」
神官様、いい声。
皆、頭を下げます。
「皆さん、頭を上げてください
ウイルソン公爵令嬢は、貴族として未熟な私に大変親切にしてくださいました
私に危害を加えたということはありません」
「何を言っている!偽物が!」
「王子、何を言っているのです!先日、挨拶を交わしたではありませんか!こちらが聖女様でしょう!」
先輩が訴えます
「聖女は伝統的に王子と結婚するのだ!その女は王子の俺と結婚しないって言いやがった
だから、そいつは聖女ではない!」
「ソレは違いますな。王子。」
神官様が言葉をはさみました。
「平民でも、聖女であると、その能力があると神殿で認められたら、聖者の位として、王族と結婚することができるということです。
そして、そのときには、聖女は聖女の力を失い、王族は王族としての位を失い、平民として過ごすことになります
先日、聖女が男性とみだりに肌を触れてはいけないというのは、そういうことでございます」
「うるさい!俺はこの女と真実の愛に目覚めたのだ。この女が聖女だ!」
「いいでしょう」
わたしは冷たく言い放ちます
「あなたが聖女と結婚すると宣言した瞬間、あなたは王族としての権利を失いました。
ですから、もう、公爵令嬢に退学や死刑を言うことはできませんよ
むしろ、不敬罪として、あなたとが退学、斬首されるべきでしょう」
私はホールに倒れているエリ様のところに行きました。コケた拍子に足をくじかれたのでしょうか、足首がひどく腫れています
「大丈夫ですか、今すぐ直しますね。」
私とエリ様の。周りに魔法陣が展開します。
そして、エリ様の足首を淡い金色の光が包みます
しばらくすると腫れが引いたので、力を止めます。
白い光が収束し、魔法陣が収束していきます
「どうです?歩けますか?」
「はい!はい!ありがとうございます、もう、痛くないです!ありがとうございます!」
エリ様が深く頭を下げられます
みんな、おおう!と感動。私とエリ様を中心に頭を下げます。
「な、ナニよ、それくらい、私もできるもんっ!」
女性が言います。
「でもあなたはしませんでしたね」
「あなたが先にやったからでしょ!何よ!ずるい!」
そう言って逃げ出す女性。
「あ!ちょ!捕まえろ!」
警備が走ります。
女性はすぐに捕まりました。
「とりあえず、王様に報告ね」
それが昨日の夕方の出来事です。
今日、午前中に王宮に向かうとミルグラム先輩とエリ様も来てらして
王様が王子を叱ってられました。
婚約は解消
王子は順位を下げて、庶子扱いですってよ
庶子というのは平民に生んだ子供扱いだそうです
女性は、学園の一年だそうですが、私は面識がありません。
取り調べの上、処罰されると合うことに
王子のお友達も全員処罰を受けるだろうということに。
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