第3話 ゆーくんとけーちゃんは特別な関係!?

「おはよう」


やばめの妄想垂れ流しJKちーちゃんとはクラスが別なので、

教室入るときにバイバイした。

帰るときに接触してくるんだろうなと。


「おはよーゆーくん」

「おはよー」

「おっはー!」

「ふん!私に挨拶するなんてなかなか殊勝な態度じゃない!」


特定個人に向けて挨拶したわけではない。

うちのクラスは割と仲がいい。

男子と女子の距離感も悪くない。

3組とか冷戦状態らしいしね!


「ちょっと待ちなさいよ!無視するな!」


顔を後ろに反らす。


ブオンッ!!


空気を切り裂く音がした。


足を曲げしゃがむ。


シュッ!!


擦れた音が耳を抜ける。


「おはよう、けーちゃん」


「ふん!無視すんじゃないわよ!ゆーくん!」


この足がすぐ出てしまうJKが狭山恵。

こいつのハイキックは殺傷能力あるよ多分。

先に言うと多分こいつも俺のことが好き。めいびー。


普通だったら。

あっぶねーな!暴力はいけないって習わなかったのか!

とか。

おっ、お前!パンツ見えてるぞ。

とか。

ふ、余裕だな。より精進することだ。俺という頂きを目指せ!

とかいうのかもしれないが面倒だから言わん。

実際危なく感じてもないし。


「ゆーくん!今日知らない女と登校してたけど、あの子誰?」


お前は俺の彼女か!


「お前は俺の彼女か」


しまった。言っちまった。


「かっ、彼女って!バッバカッ!」


1歩2歩3歩下がる


ブオンッ!ブオンッ!ブオォン!!


おっと、回し蹴りまで出るとは相当恥ずかしがってますね。

今時暴力を振るうツンデレは流行らないんだゾ!

言ったら余計足が飛んでくるから言わんけど。


「吉見千鶴。3組の子」


「彼女って!彼女ってぇ!」


聞いてない。


「けーちゃん落ち着いて」


「パンツ見えちゃうよー」


「ゆーくんじゃなかったら死んじゃうからね!気を付けてね!」


「……うぅー」


まあ見ての通りやってることは恐ろしいが、

もうクラスのみんなが慣れてしまっている。

それくらいこいつは俺に足を飛ばす。

照れ隠しに世界をとれる蹴りを放つ。


まあきっかけが俺なんだけど。

照れ隠しにハイキックしろとは言ったことないし。ノーカンで。


「ゆーくんの、ばかぁ」


「そっか」


俺は馬鹿らしい。

まあめんどくさいとか言いながらも、

人助けは好きで面倒ごとでも首突っ込んだりって矛盾してるし。

ダブルスタンダード?

確かに馬鹿かもしれない。


席について教師を待つ。

教師来たらこの唸ってる女も席に着くだろう。


……まだ唸ってるのかよ。


___

カクヨムは前書き後書きないのですね!

見に来てくださる方いてうれしいです!

今回は40分ほどですね!

もう少し早くタイピングできたらいいんですけどね!

頑張ります!

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