小林先生の手紙

ななくさつゆり

大人はいつも祈っている

 三つ折りにされた手紙を開くと、懐かしい恩師の言葉がそこに綴られていた。

 ……小林先生。いつか、先生が私にくれたもの。

 ただ、それは私ひとりに向けられたものというより、私のような子どもに向けたものだと思った。将来を悩んでいた私に力をくれた祈りの言葉が綴られて、私の新しい活力をくれた。

 その一部をここに書き記す。

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