第8話 友達はブスⅤ

「メロン、それはぴえんだよ」

「何がぴえんだ! 友子のそういう所が嫌いだわ。クソだわ」


口が悪くなる私。

顔が悪い友子が、悲しげな表情と瞳に涙が溜まっているのが分かる。

目が細くても、涙の光が見てしまうのは、少しズルい。


友子は自慢をしたかった訳ではない。

共有したかったんだと思う。

ムフフの時に、いっぱい突かれ、快楽に負けてしまい脚に力が入らないヘロヘロ状態だったんだろう。

一人快楽行為では不可能の域だ。

私には理解出来ないし、羨ましいと単純に思ってしまう。

パートナーが居る事は幸せだ。

でもいない人間からすれば、それは鋭利なナイフだ。

心を抉り、友情も破壊する。


続く。

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