第4話 はがきの宛先には「御中」と書く

 高校生くらいの頃、イラストロジックの雑誌の懸賞に応募していた時期が少しだけあります。その頃は、はがきのマナーというものを全く知らなくて、専用はがきに必要最低限のことだけ記入して送っていました。宛先もそのままにしていました。

 ちなみに、その雑誌で当選したことは一度もありません。


 大学に入ってから、資格試験のための手続きなどの都合で、はがきのマナーというものを少しだけ学びました。そのときに、宛先に使う「御中」という言葉を知りました。


 それからしばらく経って、とあるはがき懸賞に応募しようと思い立ちました。そのときに、懸賞のはがきにも、「御中」とつけるべきだったと考えました。


 インターネット上では、「御中」と書いた方が当選する確率が上がるのではないかと書かれていることがありますが、真偽はわかりません。ただ、はがきを送る相手への敬意を伝えるためには、必要な言葉だと思います。


 懸賞というものは、それを行ってくれる企業・団体等があってこそ成立するものです。応募するきっかけは(私の場合)プレゼントが欲しいからですが、もらえるにせよもらえないにせよ、提供されているサービスに興味があるという意思を伝えられたり、結果が発表されるまでの間のドキドキを楽しめたりするというメリットがあります。

 そのようなことに対する感謝を伝えるために、はがき懸賞の場合は宛先に「御中」と書くことを心がけています。

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