第50話 荒井 無水《ぶすい》と銭首観音《せんじゅかんのん》古屋根


 熱田神宮の神剣、草薙の剣を天智七年(668年)、天智天皇時代に新羅の僧道行が奪おうとした事件。


 中大兄皇子が蘇我入鹿を刺し殺した事件の証拠品の押収だったのか?


 新羅が大和朝廷と戦う為の大義名分。


 蹴鞠の逸話は時代を遡って挿入したエピソードだったのだろうか?


 日本武尊に授けられた草薙の剣を置いて、近江の伊吹山の神討伐の為に旅立った日本武尊は、伊吹山の神の祟で亡くなった。


 伊吹山は薬草の自生地として山岳信仰の聖地であった。


 さしも草とはヨモギ。


 寒暖両毛系の食性ら、低山地特有であり、高度が高くても気温が高い。


 気圧の変化、温度変化。


 呼吸困難。


 心臓鍛える修験道の聖地。


 山の軍隊か?



 梅毒に罹患すると鼻と陰茎がもげる。


 鼻と陰茎が腐り落ちるのだ。


 女郎、売春婦を買う金。


 十六文。


 しし。


 地獄の沙汰も金次第。


 銭首観音?


 首に千貫文の数珠を巻き、鼻がもげた古屋根こやねと言う小悪魔が、十六文から六文を首に巻き、十文を主人に渡す。


 荒井無水の肌は笑っていない。


 彼を見た者が後ろを振り返り、笑っていたとしてもだ。


第50話 了


 


 


 

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