第49話 前田犬千代と木下藤吉郎秀吉 犬猿なのに?!


 前田犬千代、前田利家公は、猿と呼ばれた木下藤吉郎秀吉と母親終生の友であったが。


 喧嘩する程仲が良いと言う諺と、本当に仲が悪く闘争を繰り返す怨恨とは違う。


 同性愛者でもないのに、衆道、男色を望まれても、追い払うだけであり、気を持たせるだけ無駄であるから、罵詈雑言を浴びせるだけなのである。


 衆道ではない男性同士の友情は続くであろうが、主君に望まれないのに衆道を求める家臣も煙たがれるだろう。


 足利義昭と行動を共にしてきた事もある明智光秀がそうであったとは言わぬが。


 狂犬病と甲賀の火薬。


 甲賀の忍びの術は火術であり、徳川時代、鉄砲同心とされた甲賀者は、八王子同心に多かった。


 火薬の匂いに狂った犬を鎮める。


 狂犬病ワクチンは、未だに無い。


 ダイナマイト原料のニトログリセリンは、少量で狭心症の治療薬になる。


 劇薬でも少量なら医薬品になるのだ。


 少量の悪口も良い薬になるが。


 劇薬程の口の悪さは武器にもなる。



 忠告か、嫌味か、悪口か?


 織田信長の口の武器は、本物の草薙の剣が熱田神宮に奉斎されている事を誇示する為の剣だったのだろうか?


 鞘だけなのか?


 松平容保公。


 山内容堂公。

 

 幕末、容れ物だけと、天皇家を脅迫したのは誰なのか?


 織田信長公は臨済宗に帰依きえしていた。


 禅宗。


 禅問答。


 主君の心意を汲む。


 以心伝心も嫌な存在にけしかけられると拒絶する。


 主君に愛されたいと、他の家臣に嫉妬する家臣は嫌がられる。


 主君に忠実な犬と仲が良い猿。


 浄土宗、浄土真宗は西方浄土の阿弥陀如来を信仰する。


 枕は西向きであって東に足。


 東方浄瑠璃世界の薬師如来信仰の天台宗。


 天台宗総本山の比叡山延暦寺は東方信仰なので、東に枕。西に足。


 征夷大将軍とは、東の戎を征する将軍。


 織田信長は上総介を僭称し、弾正忠だんじょうのじようの官位に拘ったが、弾正とは官人の綱紀粛正を司る役所であり、内外の非違を糺す警察機関なのだ。


 織田信長の大義名分。


 内外の非違を元糺す。


 元糺す池を禊の池とした切支丹。


 日本人とキリスト教系ユダヤ人の正体が天狗だと見破ったイエズス会の伴天連の報告書。


『フロイスの日本覚書』


 黄金国ジパングの情報は、ヨーロッパに筒抜けだったのだ。


 男の美人局つつもたせ


 男同士を繋げる本物の美少年なら引っ掛ける罠も。


 わざと不細工ブサイクな若者を送り込む側の真意は?


 ダブルトラップなのか?


 


第49話 了


 

 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る