連作短編は、ある意味長編?

 さて、暦は十一月になりましたね。季節外れの暑い日が続いていて、なんだか調子を崩しそうになる日々が続いていますが、皆さんは大丈夫でしょうか。

 異世界連作短編はですね、久しぶりに小説を書いてみたら、公開したい欲が出てきてしまいまして……勢いで冒頭のみ先に公開してしまいました。でも、せっかくなので、連作短編は、ひとまず一章分をすべて公開してみる方向で調整しています。有り難いことに少しではありますが反応も頂けたので。

 ダークファンタジーを目指して書いていますが、これまで公開してきた私の作品の中では暴力的な描写や血の描写がやはり一番多いです。話の内容も基本シリアスなので、重めの作品にはなっています。少々、人を選ぶ作品になっているかと。タイトルとキャッチコピーには、それが伝わるように『血』という単語を入れています。もちろん、物語においても『血』が重要な要素なのですが、流血描写が苦手な方にこれは血が出てくる話ですよと、伝わるようにしています。

 なお、二章も推敲中の段階ではありますが、まずは一章です。そこは焦らずマイペースに行きます。


 連作短編を書いていて、短編でありながらも、長編と同じ要素を持っているという点を強く感じました。

 どういうことかといいますと、一章一章は異なる話であるわけですが、主人公や世界観が同じである以上、一章ごとで話がまとまっていることはもちろんのこと、連作短編全体で見た時に、短編全体のつながりに対してもまとまりや面白さがいるなあと思いまして。

 例えば、主人公の過去や世界観の設定が細かくあったとして、一章の部分でそれをほとんど書いてしまったら、もしかすると、短編としては面白くなるのかもしれません。

 一方で、連作短編として見た時には、序盤であまりに設定を見せすぎると、短編を重ねていくうえで、次に対する「ひき」が弱くなるというか、そんな気が私にはします。それに、あまり序盤で明らかにすると、全体として見た時にバランスが悪くなる気もしますね。

 ある程度、世界観や設定面を小出しにしていくことで、次の短編へ興味をつなげることができるのかな、と思いました。この、一章分で話をまとめつつ、次に繋がる「ひき」を入れるのって、長編を書く時と全く同じですよね。

 連作短編って『短編』とはいっても、構成上では長編にかなり寄っている小説なのかもしれない、そんなことを実際書いて感じました。


 という感じで、今回は連作短編を書いていて思ったことをつらつら綴ってみました。今月も先月同様、不定期更新を続けるつもりなので、あと一回くらい更新するかもしれません。それではありがとうございました!

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