筆致=文体?

 突然ですが「筆致」って何でしょうか。最近そればかり考えています。

 と言いますのも、『筆致は物語を超えるか』という自主企画に参加しているからですね。

 この企画は今までに何度か開催されており、毎回参加しているのですが……参加するたびに思います。筆致って何? 

 なんとなく文体のことではないかと思っているのですが、企画に皆勤しているのに、筆致のことがよくわかってないのはさすがにマズいと思うので、今回は筆致について考えてみます。筆致の意味がよくわからないまま参加してるのは私くらいでしょう……。

 この機会にきっちりと調べてみます。このままでは一生調べない気がするので……(笑)。


 ということで、「筆致」の意味を辞典で引きました。

 『広辞苑第六版』から引用。これによると、筆致は「文字・文章・絵画などの書きぶり。筆の調子。書きぶり」だそうです。

 おそらく、小説の筆致は「文章の書きぶり」のことでしょう。ですが、待て。

 書きぶりって何? ここでさらによくわからない単語が出てきたので、今度は書きぶりを調べます。すると、書きぶりは「②文字や文章の書きよう。筆跡。文体」、文体!

 筆致→文章の書きぶり→文体。

 ということで、どうやら、私のなんとなくの理解は合っていたようです。良かったです。

 きちんと調べて理解するのとなんとなく理解するのでは、安心感が違うので調べて本当によかったです。


 で、筆致=文体となると、文体については前に少し話したことがあるんですよね。でも、この時話していないこともわりとあるので、引き続き話をしていきます。


 私は筆致(文体)を意識的に変える時、いくつかのことを行います。

 例えば、心理描写があるとします。心理描写は一人称なら地の文にそのまま書けばいいのですが、三人称だと大体二通りあると思います。

 『()』の中に心の声を入れるパターンと『○○は〜思った』と書くパターン。もちろん、これ以外にも色んな表現があると思いますが、今回はこの二つ。

 私は、この二つを作品によって使い分けることにしています。

 個人的には、ラノベ寄りの作品または読みやすくしたい時には()を用いた心理描写を行います。一方で、硬い物語やシリアスな雰囲気のある作品では『○○は〜思った』を使用します。場合によっては両方用いることもあります。

 私が作品の雰囲気が違って見えると思っているだけで、他の方からするとそんなに変化ないのかもしれませんが。


 また、シリアスな作品や硬い雰囲気にしたい作品では、難しい漢字をあえて使用します。

 例えば、いつもなら「とっさに走った」とするところを、「咄嗟とっさに走った」と書きます。

 基本として、私は難しい漢字や学校で習わないような漢字は使わないようにしています。書く上で、一番気をつけている(つもり)なのは読みやすさだからです。そのため、難しい漢字を使うときは必ずルビを振ります。

 それに……私も漢字読めないことありますからね(笑)。カクヨムで作品を読んでいて漢字がわからず、グーグル先生に聞いたことが何度かあります。

 酷い時は同じページに複数読めない漢字があることがあって、私には小説を書く資格はないのでは……と落ち込みかけたことがあります(笑)。漢字勉強したほうがいいですね。精進します。


 おおよそ筆致を書くときに気をつけているのは、この二点ですね。書きはじめるときに、どの筆致(軽めか重めか)にするのか選びます。

 最近硬めが続いてるので、そろそろライトな文体で書きたいところ。


 他にも書くときに、決めていることとかあったりしますが長くなりそうなので、締めとします。いつかまた話す機会もあるでしょう。

 ではまた次の回で。ありがとうございました。七月に入り暑さも増してくるかと思いますが、皆さんもご体調には気をつけて下さいね。私はこの気候に早くもやられそうですが……。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る