王都
第50話『一路王都へ』
王都アトレシア
そこは俺達が住むエストレイアの街からおよそ200キロの位置にある
クローディア公爵、ストレイア公爵、サスストレイン公爵、デニス公爵の4公爵家に加えサドレイン公爵家が今の4公爵家と首都アトレシアの間に存在していた。
サドレイン公爵家は4侯爵家と首都アトレシアを結ぶ中間に長さ50キロ幅1200キロに及ぶ広大な穀倉地帯を持ったアトリシア王国第2の都市サトレア人口1000万人の街が存在していた。
広大な穀倉地帯から潤沢に上がる税金と、人口1000万人の街サトレアの繁栄に後押しされ王家に匹敵する財力と、武力を持つようになりアトリシア王国を自分の物にしようとサドレイン公爵は反乱を起こしたのだ。
両親をころされたユリアナの逆鱗に触れサドレイン公爵はあえなく討伐された。
それ以後強大な権力を得た侯爵家は厄災を招くと東西に細長く存在していたサドレイン公爵家の領地は4侯爵家に均等に分配され、サドレイン公爵の居城のあった人口1000万人の都市は20キロしか離れていなかった為に人工1000万人の王都アトレシアに吸収されて人口2000万人の広大な王都が誕生したのだった。
俺達は攻略祭を大盛況の内に無事に終え攻略祭でかかった金額も宝箱1つ分の金貨100万枚で収まった。
それは攻略祭後、宝石泥棒6人がダンジョンのドロップ品の宝石を狙って相次いで王城に無謀にも乗り込んで捕まった為に、攻略祭の代金決済に並んだ民衆を前に
「最初に予告していたと思うが不正を働いた物は死刑だ!!」
と寝室に餌として置いておいた高さ5メートル長さ10メートルのダイヤモンドドラゴンの前に鎮座させた後に公開処刑。
その為か、攻略祭でかかった費用を水増しで請求してくる人間は居なかった。
だが高さ5メートル、長さ10メートルのダイヤモンドドラゴンを見た他国やアトリシア王国の民はストレイア侯爵家は『宝石のダンジョン』攻略で莫大な宝石を持ち帰ったという噂があっという間に広がったみたいだ。
現に20階層で出たダイヤモンドドラゴンが本物かどうか身なりの良い宝石商と思われる商人達がダイヤモンドドラゴンの周りを取り囲み検証していたみたいだ。
宝石商はだいたいが鑑定持ちだからあのダイヤモンドドラゴンの値打はすぐに解っただろう。
現にその後すぐにストレイア侯爵家に宝石商が
「お目通りしたい」
と訪ねてきたが・・・
高さ5メートル、長さ10メートルのダイヤモンドドラゴンなんて値段が付けれないと嘆いていた。
まあ今まで こんな大きなダイヤモンドドラゴンなんて仕留めて持ち帰った事なんて無かっただろうからな!!
『今度王都のオークションに出品する』
と伝言しておいたから多分今度のオークションは相当に話題になっている事だろう。
なので宝石のダンジョン10階層で出る体長2メートルのダイヤモンドウルフ1体を見せると金貨1000万枚で買うと商談成立
今後定期的に直接取引したいといっていたからアドレン宰相に紹介しておいた。
金貨1000万枚でダイヤモンドウルフが売れたと聞いた時のアドレン宰相は気絶寸前だったとだけ言っておこう。
10年前起こったサドレイン公爵家の反乱により、各侯爵家及び王国は戦争の為に共に疲弊しやっとその後遺症から立ち直ったばかり。
そのお宝を今回オークションにかけるんじゃないかと期待している貴族達も多いみたいだ。
今回アトリシア王国国王のチャーリー国王とエリザベス王妃の間に第二王女が誕生した事もあり5日後盛大にお披露目のお祝いをするという事になり今俺達は人口2000万人の王都アトレシアへ向け片道200キロの道のりを馬車で移動中だ。
馬車には
父親のダリウス 21歳
長男のエドワード 5歳
母親のユリアナ 21歳
長女のミシェル 3歳
そしてユリアナに抱き締められた俺
メイドの レイラ
以上6人
そして騎馬10頭に騎乗した騎士10人
本当に少数での移動だ。
『10年前人々を恐怖させた血塗られ姫』ののった馬車!!
そんな馬車を襲う馬鹿は居ないだろうという事らしい。
『宝石のダンジョン』のあの鬼畜な程の攻撃を掻い潜って、ンジョン攻略してレベルアップした今のユリアナに敵う奴なんて何処にも居ないような気がするんだが・・・
王都アトレシア
今回王都でアリシアに会う事は出来るのだろうか?
逢えたら良いな・・
だが・・この体じゃな~
『愛しています結婚して下さい!!』
なんて言えねえしな~
初対面の相手に
『愛しています結婚して下さい!!』
なんて言われたら普通の奴なら引くよな~
いや!!俺なら絶対に引く!!
こんな体なんだ今回は諦めるか・・
いや
『絶対に会いたい!!』
馬車の旅は始まったばかり
王都への街道は幅6メートルの石畳で整備されている為に快適だ
普通の侯爵家ならば総勢100人以上の大移動少なくても5日はかかる道のりだが、俺達は少人数の馬車1台と騎馬10騎で200キロを4日で走りぬく。
先はまだ長いようだ。
つづく・・・
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