第49話 『ちょっとした悪戯』
ユリアナの盛大な悲鳴ににも似た驚きの声に
「姫様~何事ですか~」
「姫様~」
「姫様~」
「姫様~」
「姫様~」
「姫様~」
「姫様~」
「姫様~」
「姫様~」
「姫様~」
「姫様~」
っと大勢の兵士が一気に部屋に雪崩込んで来た瞬間
「うわ~~~ドラゴンだ~~」
「うわ~~~ドラゴンだ~~」
「うわ~~~ドラゴンだ~~」
「うわ~~~ドラゴンだ~~」
「うわ~~~ドラゴンだ~~」
「うわ~~~ドラゴンだ~~」
と大声を上げた瞬間
『腰を抜かしてしまった』
驚くんなら、簀巻きにされた6人の宝石泥棒を見てからにしてくれ~
と言いたい気分だ。
それにこの宝石ドラゴンなんて小型のドラゴンだぞ?
そんなに驚く事じゃないと思うんだが・・・
「皆さん朝からなんの御用でしょうか?」
とユリアナは結構不機嫌丸出し。
俺は・・・
リナの胸に抱き締められて
「むぐっ・・むぐっ・・・ぶほっ」
っと喋れる状況じゃ無い!!
「姫様・・・この光り輝くドラゴンは・・・」
と兵士が怖々と指差しながらユリアナに聞いている。
ユリアナは早々に眠ってしまってたから・・俺が出した事を知らない。
なのでリナの胸からやっと顔を抜け出せた俺は
「此れは、宝石泥棒をおびき出す為の俺が置いた餌だ!!宝石ドラゴンの前に6人も
宝石泥棒が簀巻きになってるだろ。そいつらを連れて行って処刑の順をしておけ」
と兵士達に指示をする。
「キリス様って王様みたいです」
と俺は再度
『ぎゅっ~~』
っとリナが俺を抱き締める。
「そうよね~いっそキリスが王様になってくれたらこのストレイア公爵家は凄く繁栄
するでしょうね」
と俺を優しく見つめながらユリアナは言っているか・・・
『そんな冗談は止めてくれ!!本当になったらどうするんだ!!』
と言いたい気分だ。
今の赤ちゃんの姿でそれを言った所で説得力ゼロだろうけどな・・・
兵士達はこの部屋で捕縛した宝石泥棒を運び出そうと捕縛用魔道具で簀巻きになった
宝石泥棒の所に歩いてゆくが・・・
天井までぎりぎり付きそうなダイヤモンドドラゴンの姿を見上げ、
『ペタ』
『ペタ』
『ペタ』
っとダイヤモンドドラゴンの体を恐る恐る触って本物かどうか確認している。
『動き出さないかどうか確認しているのか?』
「わ~~~!!」
俺はそんな姿を見て大声で叫んでしまっていた。
その途端にダイヤモンドドラゴンの体を触っていた兵士達は一斉に
「ひえぇ~~」
「うをぉ~~」
「ひぃ~~~」
「ぎゃ~~~」
・・・
っと悲鳴を上げた瞬間、腰を抜かしてその場に尻餅をついた。
中には失神して気絶した兵士もいるよう・・・
「キリス可哀想な事しないでよ~ビビって兵士達チビってしまったじゃ無い」
と笑いながら俺を見るユリアナ
「悪いな恐る恐るダイヤモンドドラゴンを触っている兵士をみたら悪戯したくなってしまったんだ」
とそんな事をいった俺に俺を抱いていたリナが
「キリス様は面白いかたですね~」
と
『ぎゅっ~』
っと俺を胸の中に抱き締める。
・・・
・・・
リナの双丘の間に押し付けられた俺は
「うおぉ~~~息が!!~息が・・・出来ねえ~~~死ぬ!死ぬ!死ぬ!!~~~」
危うく殺されるところだった!!
『リナの胸は凶器だぞ!!14歳でどうしてそこまで大きくなれるんだ~~!!』
此れは俺が兵士に悪戯した報いなのか?
つづく・・・
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます