第47話 『口が裂けても言えねえ~~どするよ~~これ~?』
『攻略祭』は夜18時2匹目のS級魔獣エルドザランの肉を全部使いきり無事に終了した。
長さ20メートル高さ10メートルのS級魔獣エルドザラン。それを2体
無料なのをいい事にめちゃめちゃ食ったもんだ!!
S級魔獣エルドザランの小さなステーキ肉1枚が金貨10枚
もしも全部お金を取ってたら一生裕福に暮らしてゆけるだろう。
S級魔獣エルドザランの焼肉をした事で、街中の混雑が緩和されて結果的には正解だった。
平民の市民ならば、一生味わえないだろう最高級の肉
それに人が群がるのも無理は無いさ。
今は王城の中
やっとゆっくりと眠れると思っていたら
「姫様~~」
「姫様~~」
「姫様~~」
「姫様~~」
「姫様~~」
「姫様~~」
「姫様~~」
「姫様~~」
「姫様~~」
とS級魔獣エルドザランの焼肉を担当していた侍女部隊40人が一斉にユリアナと俺の周りに集まって俺達を取り巻いて甘~~い声で
『姫様コール』
そんなユリアナは・・
「はぁ~」
っと大きなため息を吐きながら俺を見て
「キリス、どうもお目当ては貴方みたいよ?」
と申し訳なさそうな表情で俺に告げてくる。
「あ~薄々とは感じてるよ。あれを出したらこうなるんだろうなってさ~」
侍女が集まっている訳・・
それはエルドザランの肉を焼いていた侍女の休憩中に俺が出した果物が原因だろう
S級魔獣の巣窟ダルーク森林の中でしか取れない果物でこの世界では知られていないはず!!
だからその果物に名前はない。
『Virtual reality world』ゲームの中ではS級魔獣の巣窟ダルーク森林の中でしか取れない
『恋愛成就の果実』
効果:食べさせた相手を恋に落とす
あくまでも!!
それは!!
『Virtual reality world』のゲームの中だけの設定だったはず!!
まさか・・
この世界で有効だったなんて!!
『口が裂けても言えねえ~~どするよ~~これ~?』
ユリアナを見ると・・・
期待に満ちた表情で俺を見てるよ~~
『言えねぇ~~』
冷や汗が出てきた・・・
「キリス~?」
あ~どうにでもなれ~~!!
「はいはい解りましたよ!!あの果物をだせば良いんですよね~」
『1回も2回ももう変わらないもんな一度食べさせてしまったから結果はもう変わりようが無いもんな!!』
ううう~マズったぜ!!
ゲームの中だけの設定じゃ無かったのかよ!!
覚悟を決めよう!!
1回も2回も同じ!!
そう思い異空間収納から例のブツを取り出してまたサイコロ状に切り分ける
今度は40人一度だからめちゃめちゃ多く切っておかなきゃな・・
切っった果物をテーブルの何個かの皿に分けて置くと・・
群がる蟻のようにカットした果物に侍女達が群がってゆく。
『うわ~侍女達の目がトロ~~ンとしてきちゃったよ~此れって超~ヤバいんでね?』
おいユリアナいつの間にお前まで食べてんだよ!!
あちゃ~~
ユリアナまで・・
此れは・・
そ~~っと退避するべきだな
食べれる間に退散だ!!
・・・
「キリス~~うふっ」
俺はカットされたフルーツを食べていたユリアナに運悪く見つかったみたいだ!!
一気に俺はユリアナのぽよんぽよんの胸の中に抱きしめられ
「ユリアナ~~息が~息が・・出来ねえ~~」
窒息寸前
「姫様~~私にも抱かせてくださ~~い」
「私も~~」
「私も~~」
「私も~~」
「私も~~」
「私も~~」
「私も~~」
「私も~~」
「私も~~」
うをぉ~~40人もこんな事されたら
「死ぬ!!死ぬ!死ぬ~~~!!」
「息が・・息が・・・」
「死ぬ!!死ぬ!死ぬ~~~!!」
「息が・・息が・・・」
「死ぬ!!死ぬ!死ぬ~~~!!」
「息が・・息が・・・」
「死ぬ!!死ぬ!死ぬ~~~!!」
「息が・・息が・・・」
「死ぬ!!死ぬ!死ぬ~~~!!」
「息が・・息が・・・」
・・・
俺は生きて此処から出られるのだろうか・・
「息が~~息ができね~~死ぬ~~!!」
・・
つづく・・・
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