第45話 『着々と進む攻略祭準備』

人口500万の人都市エストレイア

その中心に立つストレイア城


東に20キロ、西に20キロその中間に位置するストレイア城

その東西にぬける大通りには兵士の指示で露天が立ち並び始めもう露天が立ったはしから、営業を始めている。



急だった事も有り、東門、西門にはすでに衛兵を派遣し『攻略祭』の為とお触れを出してエストレイアの街への馬車の乗り入れを禁止している。


東へ20キロ

西へ20キロ

そんな広大な土地で全体で飲み食い無料というのは無理

そこで基本エストレイア城2キロ圏内と王城内の開放した広場が飲み食い無料エリアと決定。


警備に当たている兵士や、露天の設置を指示している兵士にも空いた時間で自由に飲食しろとエレノアから指示を出してもらっている。


場内の広場も段々に埋まってきて、俺達は丁度場内に入った真正面の一番奥の広場位置に陣取り鉄板を20枚テーブルの上に準備している最中だ。


お客さんが来たら下から加熱の魔道具で鉄板を加熱し肉を焼くようにする為、現在お城の侍女20人を集めて今焼き方の特訓中である。

普段焼き慣れていない侍女なのだからしょうがない!!


肉は当然俺達の後ろに鎮座している20メートル高さ10メートルの巨大なハサミを2本持ったS級魔獣エルドザラン


座って食べるなんて出来るスペースは無いから、焼けたエルドザランの肉を三角に折った髪の袋に入れてそれを直接食べてもらう形に変更した。


エルドザランのステーキ肉は火の通りを良くする為に少し薄めで少し小さめにしたが、一人でも多くの人に食べてもらう為にはこの方が効率的?

普通S級魔獣エルドザランの肉なんてお店には並ばない!!


こんなデカイS級魔獣なんて狩れる人間などこの世界に数える程しか居ないのだ。


『幻の肉』


と言われる所以である。

もしもこの肉が手に入って、高級料理店で食べれたとしても小さなステーキ肉1枚が金貨10枚?



『『血塗られ姫』自ら狩ったS級魔獣エルドザランの肉が今日の攻略祭で無料で出される』


そんな噂がもう街中に知れ渡ってしまっていて、このお店の前には既に長い行列が延々と出来上がっている。


つづく・・・

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る