第33話 『40階層目のボス部屋』
「絶対に!!絶対に!!せ~~~ったいに木の魔獣じゃありませんように~~」
ユリアナは怖がるように、おどおど左右に注意しながらボス部屋へと入っていく。
『本当にあの変態木はユリアナのトラウマになってしまったようだ』
まああの変態っぷりには俺も引くけどな・・・
俺でも、流石にあんな変態がいたら走行たたっ切ってやりたい気分になる
ボス部屋の中は真っ暗だった。
何も見えない
危機感知も何も感じない!!
タダ開いた入り口から差し込む光だけが奥への通路を照らしているが、かなり広いようだ。
真っ暗な中を50メートル位入った頃だろうか、真っ暗だった部屋の壁が一気に眩しい光を放った。
壁一面が眩しい光を放つキラキラした宝石で出来ているよう。
物凄い広さだ!!
これがボス部屋か!!
こんな広さは見た事無い!!
そしてボス部屋の中央に鎮座していたのは・・・
『7本の首を持った龍』
高さ50メートルはあろうかと思われる高さの位置に7つの頭が蠢いていた。
体が20メートル
そしてその体から伸びた首が7本生えている巨大な生物?宝石?
そう
赤・青・黄色・緑・茶色・白・黒と色の違った宝石で出来た龍の首が伸びている。
そしてしっぽまで含めると体長さ100メートルはあろうかという超巨大宝石龍
俺は
「ユリアナ機の魔獣じゃなくて良かったな」
と巨大宝石龍の体を見上げながらユリアナに言葉をかけると
「いいけどさ~こんなの反則だよ~めちゃめちゃデカいじゃん!!こんなの倒せるの?こんなのもう魔獣じゃなくて山のお化けだよ」
と半泣き状態なユリアナ
「倒せるかどうかは解らないが、倒さなきゃ此処から出られない事は確実だな」
入り口のドアが授受に閉じられてゆく
もう俺達は引き返せない!!
「ユリアナドアは閉まったし、もう引き返せない。戦うしか無いぞ!!準備しろ!!」
俺は未だ繊維の消失したユリアナに活を入れる。
広さ1キロ広大なフィールド
高さ200メートルはあろうかというドーム状の天井
その殆ど真ん中に鎮座した7首の宝石龍
キラキラと光を放つ宝石の壁を舞台に今俺達の戦いは始まる。
つづく・・・
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