第31話 『レインボーフラワー』
俺とユリアナは宝石の花の楽園で襲ってきた宝石の花を切り刻んで格納した花達を安全地帯で出して今現在確認中。
相当の間、この宝石の花園の上を飛んできたから、一体幾らの宝石の花が異空間に格納されているのかさえ解らない。
取り合えず、地面に敷いたシートの上に一つまみ出しただけだ。
でも!!
「綺麗~」
「うわ~~此れも最高に綺麗ね~」
「え~奈々にこの宝石の花超~~最高~~」
一つ一つ目についた端から、刈り取った宝石の花を摘まみ上げて、其の度に歓声を上げているユリアナ
『テンションマックス』
その言葉が今のユリアナには良く似合う
俺も一つ刈り取った花を手の取って見ているが、綺麗ってレベルじゃ無い!!
もうこれは綺麗っていうレベルをとっくに通り過ぎている。
どんな最高の宝石職人であっても、こんな風に見る者をこんなにも魅了して引き付けれる物を作る事は出来ないと断言できる。
今手に取って見ている花は凄く透明な花弁が幾重にも巻き7色にキラキラと光り輝いている。
『誰だって一瞬で引き込まれてしまう美しさ』
鑑定してみると・・・
『レインボーフラワー?』
レインボーストーンと名前が良く似てるな・・
そうだ!!
個の花にしよう!!
「ユリアナさ~俺考えたんだけど、ギルド長への土産、この俺の持っている花にしないか?」
とユリアナに提案してみる。
すると不思議そうに
「私は良いけど、キリスどうしたの急に?」
と不思議そうに俺を見るユリアナ
「ユリアナがギルドでサーグスギルド長が『あの幻の宝石を私も手見上げに貰いたいものですな』って言って、ユリアナガOKしただろ?幻の宝石ってレインボーストーンだろうと思うんだが、レインボストーンはユリアナも見ただろうがオリハルコンですら傷つけられない魔力で最高の武器に変形できるんだ。どんな事をしてもレインボストーンの正体を俺は隠そうとおもう。
ここに俺が持っているのがさ~『レインボーフラワー』って言うんだ!!この花なら外に出ても問題は無いだろう。まあ俺の鑑定で見たら金額がとんでもない金額になってし、ギルド長がもし鑑定の魔法をもってたらきっと気絶すると思うぜ」
俺はレインボーストーンが世の中に出る事によってレインボーストーンの真実が公になる事に恐怖を感じているのだ。
『レインボーストーンの真実は誰も知らない方が幸せなのだ』
ユリアナは鑑定の結果が気になったみたいで
「キリスの鑑定だとその花幾らの値段になりそう」
と聞いて来たので
「金貨100億枚。だからギルド長にこの『レインボーフラワー』を持ってる事がバレたら殺されかねないから秘密にしろとでも言ってわたしてやれ」
と付け加えた。
そして
「ユリアナお前の持ってる宝石の花も似たような物だぞ。ただな~ユリアナの着けてるネックレスと髪飾りだけは値段が付けれないみたいだぞ。レインボーストーンが台座とチェーンに使われてるからな」
そういってシートに出した花の宝石をユリアナの魔法のポーチにしまってもらい・・
だってそのままだしていたら永遠に見続けていたからな!!
『ユリアナも未だ夢見る少女だって事だ!!』
俺はそれとは別に、『レインボーフラワー』を10個近く花の中から取り出してユリアナに擬装用として手渡す。
俺達が『宝石のダンジョン』を攻略した場合、王族関係からレインボーストーンを欲しいと言われた場合、断り切れないだろうと想像したからだ。
さ~準備万端!!
ささっと『宝石のダンジョン』を攻略して上手い物食いてえ~~!!
「ユリアナ次の階層行くぞ!!」
「は~~い」
こうして俺達は次の階層への転移結晶に2人同時に手をふれるのであった。
つづく・・・
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