第26話 『宝石で出来た花園』
29階層から30階層へ抜けるための30階層目のダンジョン主の落とした金貨の一杯入った宝箱を回収
ユリアナなんて
「もう私達働かなくても一生暮らしてゆけるね」
なんてお気楽な事を言っている。
ユリアナがそう言うのも無理はない!!
20箱もの金貨の詰まった宝箱
ダンジョン主が大量の宝石を攻撃に使った為に金貨を出してきた?
宝石の打ち止め?
そうおもわざるを得ない金貨の量だった。
俺とユリアナは少しの休憩の後、30階層めのドアを開いた。
開いた先は・・・
俺達の眼前には何処までも続く
『色煌びやかな全てが宝石で出来た花園』
が広がっていた。
ユリアナは余りの綺麗さに思わずその花園に足を踏み入れ宝石で出来た花を摘もうと手を差し伸べた。
その瞬間
『鋭い棘が花の間からユリアナの心臓を狙って槍のように刺してくる』
俺はオリハルコンの短剣でその槍のように襲ってくる棘を切り飛ばそうと魔力操作!!
しかし!!
その棘は弾かれただけ!!
第2弾!!
第3段!!と突き出してくる棘の槍
オリハルコンの硬い刃でも弾き返すのがやっとだ。
俺はユリアナに
「危ないから入り口まで退避しろ!!」
そう声を掛けたのだか・・
『固まって動けないよう』
まさかの、綺麗な宝石の花に襲われるとは思ってもみなかったのだろう。
俺はユリアナを強制的に空中浮遊で一気に引き戻す。
入り口に俺に強制的に引き戻されて正気を取り戻したユリアナ
「あんな綺麗な花なのに・・襲ってくるなんて・・それに何て硬さなの!!」
っと的確に状況判断出来ている。
俺も
「此処は一筋縄じゃいかなそうだな。オリハルコンの剣が全然効かない。それに上に帰る転移結晶もなさそうだ。どうもあの宝箱の金貨は30階層への褒美だったみたいだな。このダンジョンの50階層までを攻略しない限り俺達はこの『宝石のダンジョン』からは出してもらえなさそうだな」
とユリアナに状況を説明。
「そんな~~折角レインボーストーン手に入れたのに、私達の武器も通らない敵をどうやって倒せって言うのよ~~私を地上に帰して~~!!」
そんなユリアナ悲鳴が30階層の宝石で出来た天国と見紛う景色の中に空しく響くのであった。
つづく・・・
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