第27話 『綺麗な花は恐ろしい』
俺とユリアナが居るのは30階層の入口の安全地帯
俺はそこから一歩歩み出てオリハルコンの短剣を魔力操作し宝石で出来た花園に特攻しその度に綺麗な花々に目にも止まらぬ速さで刺攻撃、花の根元からの花の白根が鋭い槍状に変形し縦横無尽に襲ってくる状態に、直ぐに安全地帯に逆戻り。
何時まで経っても前に進めない状態でジリ貧状態。
それに此処は
『宝石のダンジョン』
お金はザクザク有れど、コンビニは無い!!
そして食べれるモンスターが居ないのだ!!
俺達は日帰り気分でこの『宝石のダンジョン』にやって来た為に食料を殆ど持ってきていない。
前に進む為の対応出来る武器がない!!
地上に戻るにも地上への転移結晶が無い!!
29階層へはもう戻れない!!
『緊急事態だ!!』
ユリアナは最初から諦めて安全地帯に座り込んだままだ・・・
『少しは足掻けよな!!』
なんて思ったりもするのだが・・
「帰りたいよ~」
「帰って美味しいシチュー食べたいよ~
とブツブツと呪文みたいに繰り返している。
『なにか見てると小さな子供みたいで可愛い』
俺も一休みだ!!
こんな八方塞がりの時は、落ち着いて何もしないでいると、良い案が浮かぶと何かに書いてあったようなきがする!!
俺はじっとしているのも飽きてきたので、異空間収納からさっきドロップしたレインボーストーンを取り出して頭の上に高々とダンジョンの上に向かって掲げてみる。
『虹色にキラキラと光輝き凄く綺麗だ』
ユリアナが欲しかったっていうだけの宝石だけは有る!!
この1個だけでお城が立つっていうのもまんざら嘘でもないような気になってくるぜ!!
俺はレインボーストーンに魔力を込めてみる!!
『ぐにゃっ』
え?
なにかレインボーストン?
『変形したぞ?』
なにか変形して変な形になってしまったな・・
こんなんじゃ売れないじゃん・・
でも笑えるな!!
『変形した部分が手や足に見えるぞ!!』
あははぁ~
そうだ!!ロボットに変形させてやる~
俺はテレビアニメで何度も見たロボットの形にレインボーストーンに魔力を込めて変形させてゆく」
『こうだ~』
おお~ミニロボットの完成だな!!
「題してサイキョウダー~~どうだ~」
と声を上げた俺
俺の前の地面には!!
高さ10センチ程のロボットが立って、手足を上げて歩いていた!!
『いち』
『にい』
『いち』
『にい』
『いち』
『にい』
『いち』
『にい』
『いち』
『にい』
と声を掛ける度に、手足を交互に出して行進するロボット
その名も
『サイキョウダー』
ユリアナはそんな『サイキョウダー』の可愛い仕草を見て
「あはははははぁ」
っとお腹を抱えて大笑い
俺は調子に乗って
『いち』
『にい』
『いち』
『にい』
『いち』
『にい』
『いち』
『にい』
『いち』
『にい』
そのままあの花に向かって~~
『突撃~~~』
っと声を掛けた瞬間、宝石の花園へと猛突撃をする『サイキョウダー』
花園に『サイキョウダー』が突っ込んだ瞬間!!
宝石の花々達が一斉に『サイキョウダー』に群がって来る!!
宝石の綺麗な花々が一気に群がり『サイキョウダー』を散り散りに切り裂いて・・????
「ガコン」
「ガコン」
「ガコン」
「ガコン」
「ガコン」
「ガコン」
・・・
散り散りになったのは宝石の花々達
群がった宝石の花々が次々に吹き飛ばされてゆく
!!
俺とユリアナの
「うそ~~~」
「うそ~~~」
という驚きの声が宝石で出来た花園に同時に木霊する。
つづく・・・
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