第25話 『何故宝箱に金貨?宝石打ち止め?』
俺の土壇場の機転により、『自殺用にしか価値のない自爆の魔道具』をダイヤモンドゴーレムに投げつけるという奇策により辛くもダイヤモンドゴーレムに勝つ事が出来た!!
あのバルカン砲並みのレインボーストーン弾の怒涛の銃撃?は反則だろ!!
こんな異世界に来てまで1秒間に100発近く防御不可の攻撃を打ち込んで来るなんてどんだけだよ!!
危機感知に従って、シールドを怒涛のように展開していたお陰で助かったぜ!!
よりによってユリアナ直前で魔力切れ起こすなんて最悪だぞ!!
「キリスちゃ~~~んおねが~い魔力頂戴~~」
と言った瞬間俺を抱きしめて、俺の口の
「ぶちゅ~~~~」
っと漫画みたいにくちびるをつけ
「ちゅう~ちゅう~」
おれから魔力強奪する母親が何処に居るんだよ!!
こんなにも可愛いユリアナにそんな事されたら、俺は理性が吹っ飛んじまうんだよ!!
『おかげでモンモンとした欲求不満になっちまったじゃないか』
俺がもしも、あの高校生の体だったら、確実に襲いかかってたかもな!!
『アリシア~~早く会えないと俺の貞操奪われてしまいそうだぞ~~!!』
ユリアナの激しい魔力強奪で放心状態になっていた俺はやっと復活
ダイヤモンドゴーレムのボス部屋は
堆く積み重なったダイヤモンドランス!!
「何本あるんだよこのダイヤモンドランス」
と俺はそういってため息をついていると
「そうよね~ゴーレム嗾けて怒らせて宝石一杯出させちゃったものね~この数は無いよね~これだけ一気に放出したら価値無くなっちゃうよね~」
とユリアナ自身もダイヤモンドランスの高く積み上がったランスの山を見上げながら深~~いため息をついている。
俺はダイヤモンドランスの山を一気に異空間収納で収納
その下には・・・
ゴーレムが撃ち出したどんぐり大の大きさのレインボーストーンが無数に山のように積み上がっていた。
俺はその一つを取って、ユリアナに投げ渡す。
するとそのレインボーストーンを何回かお手玉し両手でなんとか掴みとり、左手で頭の上に翳して満足そうに眺めだした。
「ユリアナ感慨深げにレインボーストーン眺めているが、このレインボーストーンも数万単位で奴が残していったぞ?こんなに有ったら価値がないんじゃないか?」
それを聞いて
「うわ~~それ言わないでよ~~今レインボーストーンをやっと手に入れた喜びに浸ってる所なんだから~」
と半泣き状態のユリアナ
必死で何年も求め続けた幻の宝石が、目の前に無造作に積み上がってるんだからな~
『これじゃ~有り難み全く無いよな・・取り敢えず俺の異空間収納で死蔵確定だな』
そのへんに無造作に転がっているレインボーストーンをユリアナ用に3個程拾いそのほかのレインボーストーンはい空間収納に格納死蔵決定。
そしてその3個のレインボーストーンをユリアナに渡しながら
「ユリアナ他のレインボーストーンは俺のい空間収納に死蔵決定だ。他に絶対に漏らすなよ!!その3個はユリアナの取り分とギルド長への手見上げ用だ。そのくらいなら有り難みが有るだろ?」
と俺が言うと
「あははははっ~~そ・・そうだよね~うんうん~世界にこの4個しか無いと思うとめちゃめちゃ嬉しく感じちゃうわ!!ありがとう~キリス~~」
そう言った瞬間抱き締めていた俺のくちびるを再度奪ってくるユリアナ!!
『息ができね~~俺は・・俺は・・・死ぬ~~』
そんな事されると、俺はおかしくなっちまうんだよ!!
もうユリアナは舞い上がって、子供みたいな奴だな・・・
復活した俺は、ダイヤモンドゴーレムの体と・・・
そしてそのダイヤモンドゴーレムの体の横に出現したものの山を見て
「ユリアナさ~あのダイヤモンドゴーレムの横に出現した物・・何だと思う?」
とユリアナに念の為に聞いてみる・・
「あ・・あれは・・宝箱・・ですね・・それも宝箱の山・・」
「あれは中身は・・宝石だと思うか?」
「宝箱だから・・金貨が入ってるんじゃないかと・・」
「だってあの量だぞ?」
「キリス開けてみましょう」
「悩んでいてもしょうがないからな!!開けてみるか」
ユリアナに俺は抱かれたまま宝箱までつれていかれ、宝箱が20箱程積まれた一番上の箱をユリアナが開けると・・・
『宝箱の中には金貨が目一杯詰まっていた』
それを見て
「ユリアナこれどういう意味だと思う?」
と聞いてしまっていた。
確かにダンジョンでは宝箱が出ても可笑しくはない!!
ただ20箱もの宝箱!!
これって何?
普通みかんの叩き売りみたいにダンボール売りって訳でも無いだろう?
そんな俺の疑問にユリアナは
「もしかしたら、私達がゴーレム怒らせて宝石一杯出させたから、宝石無くなっちゃったんじゃ?」
ととんでもない発想を!!
でも!!
案外・・・
「ユリアナ流石~~頭いいぞ!!」
「そう、そんな発想は思いつかなかったぜ!!
あの希少価値のあったレインボースストーンあれだけ打ち出しちまったもんな~普通の敵ならばあのダイヤモンドランスの攻撃で確実に殺されている所だもんな!!あのレインボーストーンの攻撃は諸刃の剣って感じだったのかもな」
「これは宝石がなければ金貨でも良いじゃないって感じなんじゃ?」
「うわ~~ここのダンジョン主、結構いい加減だな」
「ここは宝石モンスターだから硬くて殆どが2階層までしか攻略出来なかったから油断してたのかもね」
「備蓄が無くなったとか?」
「案外そうかもよ!!」
ユリアナの言う通りかもしれない!!
俺達はダイヤモンドゴーレムの体と、宝箱を回収し30階層への扉を開いたのだった。
つづく・・・
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます