パニック
第2話 『パニックパニック』
な・・・何なんだ?????
俺は木の上からパンツ丸出しで降ってきたアリシアをお姫様抱っこした瞬間目の前が痛いくらいの眩しい光で覆われ頭の中が焼き切れるような強烈な痛みに襲われる。
それは一瞬
焼き尽くすような眩しい光が収まると目の前に広がったエメラルド色の広大な湖、真っ青な空、そして湖の向こうに続くダルーク森林一瞬で消え去り真っ暗な世界に飲み込まれてしまっていた。
『停電?』
ヘッドマウントディスプレイの表示が一瞬で消え去り全てが闇となってしまっている。
今さっきアリシアをお姫様抱っこした体さえ無くなっているよう?
それに自分の体の感覚さえ無い?
『何なんだよ?一体何が起こった?』
俺は一瞬で目の前の世界が真っ暗になった事に、パニックになっていた!!
そうだ!!
ゲームの中だったらステータスが見れるはず!!
そう思い大声で
「ステータスオープン」
と唱える!!
でも!!
何も表示されないままだ!!
何も起こらない!!
何も見えない闇の中のまま・・・
『何が起こった?』
『まさか俺死んじゃった?』
『まさか?』
『まさか?』
『まさか?』
『まさか?』
『まさか?』
『まさか?』
『まさか?』
『まさか?』
『まさか?』
『まさか?』
『まさか?』
『まさか?』
まさかそんな事って無いだろう!!
俺まだ15になったばっかりなんだぜ!!
死ぬのはいくら何でもそりゃ~無いだろ!!
兎に角、こうやって考えられてるんだ!!
『死んではいないだろ?・・・多分・・』
いまさっきまでゲームをやってたんだ!!そうだゲームのセーブデータをリロードしてみたら良いんじゃないか?」
俺は無意識でそんな独り言を吐いてしまっていた。
「セーブデータリロード!!」
・・・
・・・
・・・
・・・
何も起きやしねえ!!
『何なんだよ』
『何なんだよ』
『何なんだよ』
『何なんだよ』
『何なんだよ』
『何なんだよ』
何で何も起きないんだよ!!
何も起きてくれないんだよ!!
こうなったら最後の手段だ!!
今のゲームデータをイニシャライズしてセーブデータより再ロードしてやる!!
「アドミニストレータ権限発動!!」
「『Virtual reality world』realdata Initialize and sevedata Reload ON]
俺は最終手段を実行!!
今現状のゲームデータを廃棄イニシャライズ、そしてセーブ最新データを再ロードを実行
その瞬間
「キーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン」
という物凄い音と共に俺の視界は真っ白な目が焼き付くような光の渦によって塗りつぶされてゆく。
俺はその余波で全身凄い痛みに襲われて
「うをぉ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~」
っと悲鳴を上げながら俺の意識は意識が擦れて行った。
・・・・・
・・・・・
・・・・・
・・・・・
・・・・・
・・・・・
・・・・・
・・・・・
・・・・・
・・・・・
・・・・・
・・・・・
・・・・・
・・・・・
どの位経ったのだろう?
音もない・・
体の感覚もない・・・
ただ薄暗い狭い空間に俺は居るみただ・・・
『此処は何処なんだ?』
何かの中で浮かんでいるような感覚?
そしていつの間にか俺の目の前にはステータスが表示されていた。
それを見て俺は一瞬で意識が飛びそうになる。
名前 キリス・ストレイア
年齢 0歳
性別 男 人族
ストレイア侯爵 次男
レベル 90
筋力 :???????
体力 :???????
防御力 :???????
秒速俊敏性:???????
魔力量 :???????
対魔力 :???????
魔法 イメージング
アビリティ S級剣技 rv4
おい!!
俺のステータスバグってるぞ!!
何なんだよ!!これ~~~~
『最悪じゃん!!これ~~!!』
それに俺
冒険者だったハズだぞ?
侯爵2男って?
それに年齢0歳?
全く意味わかんね~~
くそっ~~イニシャライズなんてやるんじゃなかった!!
完全にサーバー逝かれてるじゃんかよ!!
つつく・・・
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