第9話出会い 1

3章 出会い





 午前9時ちょうど。私はタイマーに合わせて起動しました。そして、辺りを見渡します。悠馬様はまだ眠っているようですね。


 私は悠馬様の自室から抜け出し、居間へ。そうしたら、まだお母様がいました。

 どうしたのでしょう?お母様はもうパートの時間のはずなのですが・・・・・・・・・。

 お母様は突如、ハッと、何かに気づいて急いで身支度をして出かけます。本当にどうしたのでしょう?テレビもつけっぱなしにして、私はテレビの方に向き直りました。傍目からいつものテレビに騒々しい声が聞こえないのは何故なのか?と思いましたが、テレビを見て納得しました。

 テロップで。


 アメリカ同時多発核自爆テロ。速報と載っています。

 ついにこの時が起きたのですね。

 私は驚きませんでしたが、これまで幾度も流してきた血と悲しみに祈りを捧げました。

 天主よ。どうかアメリカを、あなたの信者たちを見ていてください。そして、亡くなった人を祝福してください、悲しみに暮れるものをできるだけ早く救いの道が現れることを願ってください。


 天主といえど、人の運命に関与することはできません。しかし、私にはわかります。天主がどれだけ人の争いに心を痛めているか。

 私もかつてそうでしたから痛いほどわかります。

 神が願うのは人の平穏のみ。人が決めた神は、特にユダヤ、キリストの神は信者たちが異教に溺れると激しく怒りましたが、あれは自分たちの神を信じて、自分の欲望を叶えてくれる神とは決別しろ、というメッセージだったのですが、回り回って、自分たちと違う神を信じている人たちは悪い、という意味合いになってしまいましたね。


 だから、神はなかなかメッセージを伝えにくいのです。誤った解釈をされる恐れがあるから。

 それか、神が人間界に降り立つという方法もありますが、他の神はともかく、ユダヤ、キリスト、イスラムの神はそれはダメです。

 

一神教の神は言うなれば多神教の神と決別することにあります。一神教と多神教、何が違うのか?言うなればそれは人の欲望をどう捉えるかにあります。

 人の欲望を叶えるのを良しとするのが多神教で、一神教は人は欲望よりも信仰と倫理的によく生きろというのが一神教です。


 天主はいつでも人間界に降りることができます。しかし、それでは聖典と矛盾します。

 聖典では人の欲望を満たす多神教から決別したのに、人間界に降りて信者たちを祝福すれば、結局聖典で書かれているのにそれでは多神教の神と変わりなくなってしまいます。

 だから、前にも言ったように神は人の前に現れることはありません。特に一神教の場合は特に。


 しかし、私はそれでも祈らずにいられません。犠牲者たちやその家族の苦しみに。

 そう、私が思っていると上からドタバタとした音が聞こえ、悠馬様が降りてきました。

「悠馬様お早うございます」

「ういーっす」

 そのまま、悠馬様は冷蔵庫を開けてコカコーラのペットボトルとグラスを持って、コーラを注ぐと気づきました。テレビの内容に。

 私は流石の悠馬様はしんみりなるかと思いましたが、予想が大きく外れました。


「はーはっはっはっ!」

「ゆ、悠馬様!?どうなさったのでした」

 悠馬様はコーラのペットボトルをしまうと、コーラを一口飲んだ後言いました。

「だって、あれだぜ?アメリカってさ、いつも上から目線でものを言ってたじゃん。それがこんな目にあって、いい気味だぜ!」

「悠馬様!」

 流石の私も怒りの感情を持ちました。

「アメリカは確かに外国に対してひどいことを行なった国でもありますが、実際に今回の事件で多くの人が苦しんでいます!その人たちの苦しみに、想いを馳せることが大切なんじゃないでしょうか!悠馬様は確かに今までわがままだったけれど、ここまで自己中心的な性格だとは知りませんでしたよ!」


 それに悠馬様は・・・・・。

「うっせぇな」

 と、私の会話をぷっつりと断ち切って、スマホを撮りました。

「お!でたでた!今日のログインボーナス!さて、引くか。今回は何が出るかな☆?」

 そして、悠馬様はスマホに夢中になりだしました。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 私は悠馬様の倫理観を変えるかどうしようかと悩んでいたのが、傍目から見れば馬鹿馬鹿しいことですね。


 悠馬様は何も変わらない。私が変えようと思ってもそんなことはまるで青い薔薇のようにできない。

 彼の宿命はそういうところではないのですが、倫理観は変えれるはずなんですけど、変えるのは非常に難しいとは思わなかったですね。正直言って。

 そう、私が考えていた時に雄叫びがしました。

「どうかしましたか!?」

 私は悠馬様を見ました。悠馬様はスマホを見ながらわなわなと震えています。

「・・・・たんだよ」


「は?あの、聞き取れなかったのでもう一度いいですか?」

 あまりの悠馬様のかすれ声に私の頭は疑問符でいっぱいでした。

 しかし、悠馬様はきっとこちらを振り向いていった。


「出たんだよ!ガブリエルちゃんが!」

 そして、悠馬様はスマホを置くと喜びながら大声で唄い、踊りました。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


「はぁ!?」

 この人は何をいっているんでしょうか?今、アメリカで大変なことが起きているっていうのに、たかがゲームのキャラクターを引いたぐらいで大喜びしているなんて、正直いってイかれています。

「何をいっているんです?」

 悠馬様は踊りをやめて怪訝な表情でこちらを見ました。

「何って、ガブリエルちゃんが出たんだぞ!これが踊らずにはいられるかってんだ!」


「たかが、ゲームのキャラクターごときでそこまで大喜びする気持ちが全く理解できません。それよりも、今アメリカで起きている悲劇をですね・・・・・・・・・・・・」

「あー、はいはい。そうでしたね。アメリカでテロが起きたんだってね。それはそれは大変お気の毒様でしたね」

 悠馬様はあまりに悲劇をバカにしたような言い草に私は怒りを禁じえませんでした。

「悠馬様!」

「な、なんだよ・・・・・・」

 私のあまりの迫力に悠馬様は怯えます。


「あなた、それでも人間ですか!同じ人間が苦しんでいるのに!それを無視して!そんな振る舞いをするなんてあなたは本当に人間なんですか!」

「ならさ・・・・・・」

 そう、ボソリと、しかし確かに私は聞こえました。ボソリとしていましたが静かな巨人の足音だったということを。

「なら、何んでアメリカな訳?」

「悠馬様?」

「俺、全然、テレビニュースとか新聞とか読まねえけどさ、でも知ってるぜ?中東ではテロ組織が活躍して女性たちにひどいことを行なったって。どこかの国か忘れたけど、何千人の女子生徒を誘拐した事件もあったよな?でも、メディアの反応はこれほど大きく報じられなかったぜ?」

「そ、それは・・・・・・・・」

「なんで、アメリカなの?アメリカで起きた悲劇はなんでこんなに大きく取り上げられるの?アメリカはそんなに特別な国なの?」

 ・・・・・・・・


「日本はアメリカの貿易GDPが2位の国だからこんなにも大きく取り上げれるんじゃないでしょうか?」

 それに悠馬様はせせら笑いました。

「やっぱりな。みんな、なんだかんだ言って、自分たちの職の心配をしているんだ。なら、それなら、俺がゲームで好きなキャラクターを引いて喜んで何が悪い?」

「!違います!」


「いいや、違わない。だいたいさ、ブブ様は人の悲劇に思いを馳せない人は人間ではないって言ったよね?でも、日本だって、相当悲劇があるぜ?やれいじめだ、やれ自殺だ、やれ過労死だ。でも、大手メディアがいつも関心を寄せているものってわかる?」

「いえ、日本のことは来たばかりで、あまり」


「それはスポーツとか、今じゃあ元号の変更だぜ?どのニュースサイト飛んでもさ、イチローはすごいだとか、藤井がまた勝ったとか、東京五輪の最終選考はどうだ、とかそんなんばかりが強調されてるぜ?いや、確かに凄惨な事件も報道されているけど、あれはお祭りだよな。さっきのようなブブ様のように本気で事件の究明をしようとする姿勢なんて皆無だぜ?ただ、犯人の残酷性とか、被害者の苦しみをことさら強調する記事ばっか」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・」


「だいたい、人の悲劇に思いをはせるのが人間らしさ、なんてものは誰もやっていない。今の日本のテレビのゴールデンタイムの放送を見てみろよ。ドラマとかバラエティー番組ばかりじゃないか?それでテレビは視聴率主義で、テレビは悪くなった、とか聞くけど、さっきのブブ様の言葉なんて誰も言っちゃいないぜ?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


「結局、みんな自分や自分の周りの人のことしか考えていないんだぜ。俺、バカだけどわかるよ。世界の裏側では結構な人道上の悲劇が繰り返していることを。でも、どのニュースでも扱いは本当に小さいぜ?世界の人道上の見地からニュースを作っている番組なんか日本にはないよ」

「そ、それは・・・・・・・・・・・・」

「なあ、それでもう一度だけ言うけど、なんでこの事件がそんなにも大切なんですか?史上初めての各自爆テロだからですか?でも、日本だって核兵器は使われたし、福島の事故も起きた。でも、どっちも8月と3月しか報道されてないよ。しかも、1日か2日みたいなもんだ。9、11テロなんて今じゃあほとんど報道されてないけど、やっぱり常識的に考えて被害者の苦しみは10年ぐらいの時間で解消されたか?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


「俺はさ」

 悠馬様はテレビを親指で指さします。

「俺は、こういう事件が上がったばかりの時に何か言うマス・メディアが大っ嫌いなんだよね。自分たちの局ではドラマとかバラエティーをゴールデンタイムで放送しているのに、こう言う事件があるとさ神妙な顔つきなる奴らが。それにやっぱアメリカだからこんなにも報道しているんだぜ。他の中東の地でこんなことが起きても、こう大きく報道はしてないでしょう?なあ、なんでアメリカはそんなに大事なんだ?世界はアメリカを中心にしてできているのか?」


「それは、世界最大の軍事国だったり、経済大国だったり、核兵器も世界最先端の技術を持っていますから。それに石油の埋蔵量も世界最大になりましたから、それは各国は無視できません」

 それに悠馬様は、くだらねえ、と吐き捨てました。

「要するにあれか?力があるから世界にそんなにも注目を浴びているってことか?」

「そうですね」


「でも、さっきのブブ様のセリフにはそんな意味合いはなかったぜ?ただ、単に人に悲劇が起きたのなら、真剣に祈りなさい、って言っていたけど、こうやって注目されるのは単にアメリカが力が強いっていうわけじゃん」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


「それって矛盾しね?他の力の低い国が悲劇が恒常的に起きているんだと思うけど、それを無視して、単に力のある国で大きな悲劇が起きたなら、ことさら同情する。それってはっきり言って差別だと思うんだよね」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


「国の力で、そんなにも差別が起きているのなら、それに加担することは本当に善なの?なあ、答えてくれよブブ様。いつも通り明快な問いを期待しているぜ?」


「・・・・・・・・・それはあなたが言っていることも事実です。人には人の悲劇を想像するキャパシティは限界がある。だから、人は知らず知らず、自分にとって利益のある人にだけ同情をするのでしょう」

 それに悠馬様は勝ち誇った笑みを浮かべました。


「ほらな、俺の言った通りだっただろ?だから・・・・・・・・」

「しかし、人々が注目しそうな悲劇に全く同情しない人よりかはいいと思います」

 すっと悠馬様の目が細くなります。

「それ、マジで言ってんの?ブブ様の言ってること、差別だよ、さ・べ・つ。そんなに加担していいの?」


「はい。人はパーフェクトではありませんから、自分の近くの人に思いを巡らしつつ、しかし、想像力のキャパシティーを広げることが重要だと思います」

 それに、プイッと、悠馬様は背を向けました。

「俺、ブブ様の言っていることがわかんね。いや、言いたいことはわかるし、そこまで言ってくれて、マスゴミどもよりは100倍マシだよ。でも、なんとなくそんな生き方しっくりこねぇ」


「多分。あなたは完璧な答えを求めすぎていると思います。私の説を否定したいならいくらでもすればいいですが、これだけは言っておきます。誰もが納得する完璧な思想、完璧な生き方は存在しません。それだけ覚えてください」

 そして、悠馬様は時計を見ました。

「やべっ!もう時間だ!早く用意しないと!」

「はい。支度してください」


 それから、早く悠馬様は支度して、家を出ました。

 完璧な生き方は存在しない、か。

 それは半分、私宛に言った言葉でした。私自身も完璧な生き方は存在しないと思いつつ、しかし、自分はよりよく生きようと常日頃から思っているので、だから、改めて悠馬様の問いには揺さぶれました。

 3000年生きてもやはり、こういう問いに揺さぶられる自分がいます。それでも・・・・・・・

 悠馬様はお気に入りのキャラクターを手に入れれましたが支度している途中に喜びの表情が見えないのは私が今ここに生きてよかった、と思う瞬間でもありました。




「おはようございます」

「おお、きたか」

 悠馬様はいつも通り更衣室で着替えをして、更衣室から出ると見慣れない少女を発見しました。

 それに気づいた黒田さんが笑顔で悠馬様に紹介します。

「この子は千早(ちはや)ちゃん。大卒でうちに入社したんだが、なんと!キャリア組でな。でも、上から最初は現場を見てこいとのことでうちにきたんだ。どうか仲良く頼むよ」

「よろしくお願いします」

 そう言って頭を下げた、千早さんはなかなかの美人でした。長い黒髪を三つ編みにして、ぱっちりとした目と小さい鼻、小さい唇になかなかのアイドル顔です。ただ、初めての仕事なのか、若干緊張の色が見て取れました。

「あ、こちらこそお願いします」

 それに素直に反応したのは悠馬様でした。悠馬様も、いや千早様以上に緊張しているのは見て取れました。


「じゃあ、よろしく頼むよ。俺はこれで上がりだから、あとは店長が来るまで頑張ってくれ」

「お疲れ様です」

 二人が頭を下げると黒田さんが帰って行きました。

 そして、二人っきりになりました。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 悠馬様は隣に美少女がいるためかガチガチに緊張していて、帰って千早さんの方が緊張がないように見えました。


「あの」

「あ、はい!」

 初めて千早さんの方から話しかけられて悠馬様の緊張の身震いを起こしました。

「あの人はオーナーさんでしたね。確か、店ごとに店長とオーナーがいるんですよね。ここのコンビニは?」

 その質問に悠馬様は緊張なく答えました。


「ああ、それね。実際の商品の仕入れとかはオーナーが決めていて、現場の責任者は店長がやってるの。まあ、もっとマシな言い方はないのかって話なんだけどね。基本オーナーの黒田さんはあんまりコンビニにいないんだよ」

 それに千早さんが目を丸くしました。

「そうなんですか?」


「うん。オーナーは商品の仕入れに特化した存在だから、勉強したり、現場の責任者の店長から売れ筋商品を聞いたりであんまりコンビニにいないんだ。それで、明け方から11時まで、角田さんが、11時から8時まで宮村さんが、9時から5時まで曾野崎(そうのざき)さんが店長をやっているんだけどね。しかし、宮村さん遅いなぁ。もうついてもいいはずなのに」

 そう言って時計を見ました、もう11時が来ています。

 それにクスクスと千早さんが笑います。

「もしかして、遅刻ですか?」

「そうだね、遅刻なんだけど、うちはそこまで厳しくないよ。ただ、減給されるだけで、首にはならないから優しいもんだ」


 そして、悠馬様はスマホを操作しました。おそらく、店長の遅刻を黒田さんに報告しているのでしょう。

 それに千早さんも興味深く見ます。

「それは?」

「黒田さんに宮村さんの遅刻を報告したの。あ、返信が返ってきた」

「なんですか?」

「あ。ああ。そうなんだ」

「?」


「宮村さん。今日は育休を取っているから二人で頑張ってくれって。多少のミスは許すから、もうメールはしないでくれ、俺は眠いんだ、って書いてあった」

 それに千早さんはくすくす笑いました。

「宮村さんは女性の方なんですか?」

「いや、30代の若い男性。そうか、宮村さん、確か赤ちゃんができたって言っていたよな」

「いい会社ですね」

「そうだね。だけど、二人でも大丈夫だと思う。うちのコンビニは大手みたいにいろんな印紙を扱ってないから、覚えたてのアルバイトでも回せて行けれるから」

 それに千早さんは透明な表情をしました。

「知ってます」

「ああ、そうだね。キャリア組だからね、覚えて当然だよね」

「いえいえ、会社の説明会の時にちゃんとデータを示して、育休、有給が取りやすい会社だって、説明されたんです。その時はそんなものか、と思ったのですけど、ちゃんとした理由があったんですね」


「ああ、そうだね。僕も覚えたてでよくわからないけど、最初の時はとにかく挨拶をハキハキするように、とコッテリ絞られたっけ?」

 それに千早さんはくすくす笑った後、一転して暗い表情になりました。

「でも・・・・・・・・」

 その暗い表情に悠馬様はどぎまぎしました。

「でも?」

「私たちがこんなことで笑えるのってとても幸福なことなんですね。アメリカではとても悲惨な出来事が起きましたし」


「ああ、あれね」

 千早さんは悠馬様を見ました。

「あのテロ見ました?」

「テレビでちょっとだけ」

「どうして人はあんな酷いことを行えるんでしょう?私には不思議でなりません。何より犠牲になった人たちがかわいそうです」

 それに悠馬様は大きく頷きました。


「そうだね!ほんと僕もそう思うよ!やっぱり犠牲になった人がかわいそうだし、テロを許してはいけないでしょう!やっぱり」

 その悠馬様の言葉に千早様の顔が輝きました。

「そうですね!やっぱり・・・・・・・」

 その瞬間でした。お客さんが店に入ってきました。

 慌てて挨拶をする二人。

「いらっしゃいませー」

 そして、悠馬様は千早さんに小さい声で言いました。

「品出しはした?」

「はい。もう在庫からですよ」

「わかった。なら、調理器具を洗おうか。すぐにできるから付いてきて」

「はい」

 そして、悠馬様はテキパキと千早様に仕方を教えます。その時、客が商品を持ってレジの前に来ました。

「じゃあ、それをしといて。わからないことがあればなんでも聞いて。あと、そろそろ混むから、終わったらすぐにこっちに来るように」

「はい」

 それで二人して仕事をしました。



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