FAVCUP2022 優勝は梅原大吾
この大会の決勝にまつわるエピソードを残しておきたかったので書いておく。
試合そのもののURLは以下。決勝はシークバーの4時間半から開始する。
FAVCUP2022 sponsored by v6プラス DAY2
https://www.youtube.com/watch?v=a6WwswzZXwM
FAVCUP2022の招待選手として、ウメハラは17時からの決勝に参加。
招待枠はウメハラ、sako、りゅうせい、ときど、ボンちゃん、カワノ、板橋ザンギエフ。これに当日予選を抜けたぷげらを加えて8名のトーナメント。
ウメハラは初戦のボンちゃん戦で「ちょっとズルします」と宣言。ボンちゃん側も「さっきズルの内容聞いたんですけど驚愕のズルでしたね」と語り、試合が始まってみるとウメハラルークが登場。
先週のジャパンオープンも合わせて、このバージョンのスト5の最後の大会に向けてはルークを練習していたウメハラ。「野試合ではよく使ってて勝ってるが試合では出さないんだろ?」と思われていたのを逆について、ここで出したらしい。
こういうキャラピックはあまりしないタイプなので、初めて食らったボンちゃんの立場を察して「ちょっとズルします」と表現したようだ。
このズルは功を奏し、ウメハラは初戦でボンちゃんかりんに勝つ。
そしてこの大会は以後、ルークに支配されることになる。
ルーザーズに落ちたボンちゃんとsakoは、ともにルークを選択してのサブ同キャラで戦う形に。この勝負を制したのはsakoルーク。
後にときどsakoもルーザーズで当たることになり、ここでときどはsakoメナトにもsakoルークにも行ける、バイソンを選択。sako側はこういうときのためにGの練習もしていたが、あえてルークを選択。ときどバイソンに勝ちきった。
ウメハラルークもカワノコーリンを下して、ウィナーズファイナルに駒を進める。直近でもCPT決勝や、CCエキシビや、ジャパンオープンなどの大舞台で当たっている二人。今回はルークをぶつけることで、難なく勝利といった様子。
ウメルークがネジが飛んだように起き上がりに昇龍を打ち続け、ほぼ全て当たるのが印象に残った。8回目辺りでようやくガードされて反撃を喰らい、その直後にもう一回昇龍をぶっぱなしてガードされた。
そこでもあえて撃つ精神と、ガードする側の「こいつはもう一度ぶっぱなす」という信頼に笑った。
ウィナーズファイナルで当たったのは、ウメハラとぷげら。ぷげらは当日予選から勝ち上がってきたため、「今日だけで17回ぐらい2先勝負を勝ち続けてます」とコメント。
ウメハラ側はルークではなくガイルを選択。ガイルもバイソンに不利と言われているが、あえてこの場面で本キャラで挑んだのは、ときどバイソンをルークで下したsakoとは対象的だ。
ルークの練度に不安があったり、不利な相手ならせめて本キャラで挑もうという気持ちがあったりというわけでも、なかったように思う。
ウメハラとぷげらにはSFL(ストリートファイターリーグ)でのちょっとした因縁がある。
SFLにおいて、ときどバイソンの大舞台初披露と言う形でウメハラガイルは完封され、「これではいかん」と後に控えるぷげらバイソン戦に備えてバイソン使いを複数招集し、ウメハラは連日対策を行った。
ぷげら側も「お互い対策しきった状態でウメハラさんとこうした場で当たるというのは得難い経験」と当時語っていた。結果、この時点で勝ったのはぷげらバイソン。
その後SFL二周目で、ウメハラガイルは再度ぷげらバイソンと当たって勝利。リベンジの形となる。ぷげらが所属するG8S(グッドエイトスクワッド)に、リーグ中で唯一勝利したチームはウメハラのチームだと話題になった。
リーグのグランドファイナルにおいても、決勝でG8Sが待ち構えていたため、バイソン対策は入念に行った。しかしSFLではウメハラのチームは準決勝で敗れてしまい、ぷげらとの再戦はかなわなかった。
SFLが終わったあとに「試合とか関係なく戦ってバイソンガイル戦詰めませんか」と声をかけられることもあったようだが、機会はなく、この異常な対策合戦がキャラ相性を覆したのかどうかはよくわからないままだった。
そして本日のFAVCUP。
ウィナーズファイナルでのウメハラガイル対ぷげらバイソンは、手も足も出ないような形でウメハラが敗北。ルーザーズに落とされる。SFLで最初にバイソンの洗礼を浴びた時の再現のように見えた。
そのままウメハラはルーザーズファイナルでりゅうせいを倒してのし上がり、即座にグランドファイナルにてぷげらと再戦。
対戦前のインタビュー。「今日がこのバージョンのスト5での最後の大会になると思います。バイソン戦は近年まれに見るレベルで対策し続けたので、その結果が出せるような、最後を飾るにふさわしい試合にしたいです」
殊勝に語るウメハラだったが、その言葉に嘘がないことは配信でのバイソン対策を見ていたものには伝わったはずだ。
とは言え先ほどのあの負け方で、果たして取り戻せるのか。そんな不安をかき消すような2連勝でぷげらをルーザーズに落として状況をリセット。更に続く2先を再び勝って、4連勝にて優勝をもぎ取った。
「一度ぷげらに負けてから対策を思い出して最後は勝った」と、優勝インタビューでウメハラは語っていた。SFLでの一連のバイソン対策の、縮図を見せられたようなフィナーレだった。
このシーズンのガイル対バイソンはガイル不利だと言われていた。何よりウメハラがときどやぷげらのバイソンに負け続けたことで、相性は証明されたはずだった。
何故か当のウメハラだけが「言うほど不利じゃない気がする」と言い続け、延々とバイソン対策をして、配信で負け続けて、やがて勝ち始めて、この日の優勝につながっている。
グランドファイナルの最終ラウンド。叩いても叩いても崩れないガイルに対して、あの手この手で抗い続けたぷげらバイソンもよかったが、ガイルのCA削りからのタイムアップにて逃げ切られてしまう。
現バージョンのスト5での対策しきった末の最後の決着が、バイソン戦を諦めなかった男のタイムアップ逃げ切りというのは、派手ではないが面白い景色だった。
《追記》
前回の更新ぶんの最後の追記には、以下の文章が書かれている。
なお、ウメハラCPT優勝とSFLのつながりは、まだまだある。ドラフトの悲喜こもごもや予選プール内での出来事、グランドファイナルで見せられた試合のもうひとつの側面など。
書ききれなかったので、余裕があれば次回以降に続きます。
更新日時を見ていただければわかるが、この2つのエッセイには3~4ヶ月の期間が空いているため、「余裕があれば次回以降に続きます」の部分は余裕がなかったのでもう続かないことになっている。もるとやトラボの活躍の話などを読みたかった人たちごめんなさい。
リアルタイムで更新を追っていた人には更新時間の空きがわかっても、後からまとめて読む人には「なんでこれ続かないの?」と疑問が生じるかもしれないから、追記でフォローしておいた。
このエッセイで正しい追記の使い方を初めてしたかもしれない。
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