第17話メール
美沙子から、毎日のようにメールが来るようになった。高校を卒業してから、ずっと今の大手の食品会社に勤めて事務をしている事や本当はビールよりも芋焼酎の方が好きな事とか、このままずっと同じ繰り返しの毎日におかしくなりそうとか。美沙子は強い鎧を被った反面、繊細で傷つきやすい女だった。五、六年間同じ職場で働いてる事はすごいとか一つの事をずっと続けていくのは偉い事なんだよと雫はメールを返信した。
嘘つきとベッドの上で漫画を読んでいる狂が言った。「嘘じゃないさ、本音の嘘。」
ふん、綺麗事だねと狂は漫画を閉じて寝てしまった。最近、狂は雫の頭の中から離れて行動する事が多くなった。狂の体も小さくなり、今は身長150cmくらいしかなくなった。少し前は160cmくらいはあったはずだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます