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23時頃だったと思う。

駅に向かう途中に通るアパートのある道に座り込んでいる女の子を見つけた。

雨が降っていたのに傘も持たず道路に座り込んでいた。

服は白いワンピースだけ。下着もつけていなかったように思う。


体中にアザや傷があった。

キレイな子だった。

学生時代、同じクラスにこの子がいたら初恋だったと思う。


なんとなく不思議なフンイキで、恥ずかしながら少し怖かった。

なんというか非日常感というか、自分と違うようなモノを感じた。キズのせいだけではないと思う。


大丈夫ですかと声をかけたけど、怖がらせてしまった。

せめて傘を貸してあげたかったけど、受け取らず帰ってしまった。

あの子が無事に家に帰れていることを願います。

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