第213話
そう、今の俺は伊勢海老マスター。
伊勢海老キラーと言ってもいいかも知れない。
俺は伊勢海老を生で食べながら、その場でポイッと捨てる。
なんだか俺は何かを忘れてる気がするが……。
「ハッ! ……俺って伊勢海老マスターになるために来た訳じゃなかった! 俺は修行に来たんじゃないか。伊勢海老を食べて弾幕ゲームしてる場合ではない!」
危うく、海の迷宮リヴァルア攻略を忘れるところだった。
もしかしたら、精神に何か作用があったりするそんな幻覚作用がある大気があるのかも知れないな。
俺は、2カ月くらい前にすでに下に下りる階段を見つけてある。
そういえば……船に待機しておいてくれと頼んだが、2カ月も経ってるとさすがに港に帰ってるだろうな……。
帰りとかどうするか……。
俺は一人考え事をしながら階段を降りていく。
するとそこには1メートルを越すサザエやアワビやホタテの魔物がいた。
「ふむ……」
3匹とも俺を見た瞬間、高圧縮した水を吐き出してくる。
俺はそれを回避しながら甲羅を殴りつける。
【ユウマソード】の魔法が甲羅を粉々に吹き飛ばし中身を露出させた。
そして、【ユウマソード】である切り刻み火炎の魔法で焼き食べる。
「おいしいな……」
味が……とても、濃厚でおいしい!
俺の貧層な表現だと、とてもおいしいとしか表現が出来ない。
これだと、味の評論家にはなれないだろうな。
俺は、しばらく、ホタテとサザエとアワビの魔物を食べていると何やら黒い魔物が近づいてきた。
その格好に俺は体は驚いた。
とてもすばらしいものだ。
「貴様の精巣と卵巣、この俺がいただく!」
俺の宣言と同時に2メートルを越える巨大なムラサキウニが無数の棘を射出してくる。
俺は、最小限の動きでそれを避けようとすると体を棘が掠る。
すると途端に体が痺れて動きが遅くなる。
「こいつ!? ムラサキウニじゃなくてガンガゼだったのか!?」
いくら棘を射出しても、棘が減る様子が見られない魔物を見て俺は【風刃】の魔法を発動。
ウニを倒した後に急いで迷宮の壁に穴を開けて小部屋を作ると中に入り魔法で壁を塞いだ。
そして、しばらくしてから全身が動けなくなる。
全身に寒気が走り動悸も激しくなり、体の震えがとまらない。
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