第5話 一息休むぞ〜

一時難を逃れた邪馬台国。

本殿にてユミナとヒミノコは正座で向き合うように座っていた。

しかしユミナはどうして防衛が必要なのかを聞いてきた……


「なぜ土器を守るの?なにか力があるのかしら?」


「そうじゃの……巫女の私が答えられるのは、この邪馬台国は土器によって恩恵を受けているのじゃ」


「お、恩恵? そんなツボみたいのが?」


「うむ。あの我々の大和の者は土器を作ることで豊作や安全を守られてたんじゃが……」


最期の語尾が濁していた


「もしかして……重要なものがひとつ壊されたってこと?」


「おっしゃる通りじゃ。原因がわからんが守りの土器が壊されたことでオロチ達の攻めに来たんじゃ」


「……」


何者か壊したことは間違いないが……この世界自体を把握してないユミナにとって、疑問がいっぱいあった。できるならオロチの幹部がいるなら早めに処分をしたいが……


「お主、気になったが。そのマホウ? ってやつはいつもと違う感じな顔してたの。何かあったのか?」


「え、えぇ……そうね。魔法に関してはいつもと違うわ。なんでか変なやつが出てくるし!」


あわあわするユミナ。ただ理由は心当たりはあった


「ここに来たにも何かしらやったからじゃろ?」


「え、えぇ。薬の作用ね……多分それが若返るだけでなく、魔法がおかしくなったり、ここに来てしまったかもね」


「ん?若返るじゃと?」


食いついて来るヒミノコ


「あ! いやいやなんにもないわ! オホホホ!」


と誤魔化す。実際12〇〇歳のババァだか……ゴフッ?!

こちらに拳が飛んできた


「何か言った?」


ニッコリとこちらを見つめる

なんでもないです!すいません


「よろしい……。しかしオロチから守らないといけないなら、私が必要ね……ただ魔法は期待できないけど」


「そうじゃの。しばらくはいいかの?」


胸に手で叩いて


「任せなさい!まぁできる限りはやるわ」


こうしてユミナは邪馬台国の危機を守るため、しばらくの間は滞在することになった。

そしてこのパロディ魔法が大変なことが起きてしまうとは……

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