第4話 ダルマさんを作っろ〜♪

「はぁ……なんで私は守らないといけないのかしら……」


ユミナは本当は渋々とやりたいとは思えなかった。なぜ守らないといけなかったのか……


「……すまんのぉ。土器が関係しててな」


「土器?何それ?」


「土器……私たちの国は土器によって世界の中心になっており、ある土器が壊されると世界の秩序が壊されてしまう」


「秩序ねぇ……まぁその土器?を守ればいいのかしら?」


「そうじゃ……悪いがオロチをどうにかしてくれ」


ユミナは袖を捲り、次の魔法を出す。

ただ魔法は一丁前にパロディだけど✩


「次の魔法は……氷魔法!アイシング!」


唱えるがまた失敗……

ただ和服を着た姫君が邪馬台国にある門の外側に出てきた


「ダルマさんを作っろ〜♪門を開けて〜♪」


いきなりミュージカルが始まった


「え!?この歌は消されない?!」


著作権に焦り急いで隠そうとするが歌い続けられてしまう


「どうして?出てこないの〜♪」


そのあと門が開き……

巨大な岩石並のダルマさんが転んできた!


「な、なんじゃあれは?!紅い玉が転がってきたぞ?!」


ヒミノコは驚いてしまう。

ちなみに転がった先はオロチの陣に転がり……


「なんじゃありゃ?!うぎぁあぁぁぁぁ!!」


「つ、潰れるぅぅ?!」


巨大なダルマに押しつぶされてしまい、スルメのようにヒラヒラに薄くなった。

そして何とか逃げ切っているオロチもいて……


「ぎゃぁぁ……って?あれ?」


巨大なダルマが止まり、真っ二つに割れ……


「やぁボクはダルマン!ぎゅーとして!」


幼稚園生のサイズのダルマに腕と脚が生えていた。そして抱いて欲しい体勢で手を広げており……


「な、なんじゃ?喰ってやるぞ!」


ダルマンを掴むと腕を抱きつかれて


「ぎゅー!」


抱く衝撃か腕に鈍い音が鳴り始め、腕がふにゃふにゃになってしまった……


「う、腕がァァ!」


と叫んでいると他のダルマン達が襲いかかり、抱いては背骨や脚、頭を折ったり砕いたりしていた


「とりあえず退散!……ってなんだ?」


今度はダルマが転がった方向の逆側にヘラジカ(トナカイモドキ)を乗った金髪で三つ編みした水色の和服のお姫様がいた


「ありの〜ままの〜♪姿を見せるのよ〜♪」


そのお姫様は桜吹雪と紙吹雪を手で撒いていた。するとそれらがカミソリの刃のようにオロチに襲いかかる


「いてぇぇぇ!」


「か、痒い!!」


鋭い切れ味のせいか引っ掻かれたように身体中傷だらけになる


「た、退散だぁぁぁ!」


全てを放棄するようにオロチの軍は撤退して行った……


「や、やったぞ!」


「あの魔法使い?ってやつすげぇ!」


邪馬台国の人々はとても喜んでいた


「よかったの〜〜お前さんは戦士として入れるようじゃ」


とユミナの肩に手を載せる


「…………」


ユミナは唖然していた……なぜなら今まで撃った魔法がなぜパロディのものが出てくるのか……


「もう最悪!!これカオス魔法じゃないのぉぉぉぉ!」

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