第1話 こんなの嫌だァ!

目を覚ますと……


「んんぅぅ……お、成功じゃな!」


確かに若返ることはできました!

ただし……


「あれ?なんだろうか?雰囲気が……」


そういつもと違う……それは周りの人はるまたの髪型の男の人、白いヤマトの国の服装、そして勾玉の首飾り!

あれ?ここって……


「な、なんじゃこりゃ!!!!!!」


ユミナが着いたのはなんと縄文時代!!

昔ながらの竪穴式住居に貝塚、そして縄文土器!

西洋にいたユミナにとっては異世界すぎて唖然するばかり


「おいおい……変な娘いるぞ」


「しかも格好が変だぞ」


周りにいた村人たちがザワ付き始める。

ユミナの格好は本来はかなり、かなり、!未来に出る格好!

さてユミナはと言うと……


「な、なんなんだ……この人達は……」


と戸惑いつつ震えていると


「なんじゃ、なんじゃ!何事じゃ!」


そこには6歳ぐらいのロリ巫女が現れたようだ……

格好としては巫女服だが脇を露出していて、サラシを巻いていた。上半身は白で深紅のラインがあり、スカートの部分が赤色であった


「あ、あのぉ〜ここは?」


「ん?ここは邪馬台国じゃ?お主は?」


「わ、私は魔女……いや魔法使いのユミナよ……」


震え声で自己紹介をする


「魔法使いじゃ?術を使う者か?……まぁいい。お前さん力を借りたい」


「は、はい?」


唐突なお願いに困惑はするが、敵意はないようなので着いていくことにした。

付いていくと大きな殿堂についていた。灯りは松明のためか少し薄暗く、上段の方にロリ巫女が正座で座った


「さてユミナじゃったの。悪いがオロチの大軍を追い出すことは可能か?」


「た、大軍ですか?魔法が使えるので追い出せますが……」


「そうかそうか。じゃあ悪いがお願いしてもいいかの?」


「わ、わかりましたが……あのあなたは?」


名前を聞いてなかったのであえて聞いてみる


「私か?私はヒミノコと言うものじゃ。みんなには巫女さまと呼ばれとるじゃが、お前さんはヒミノコと呼んで良いぞ」


「わ、わかりました。とりあえずオロチの大軍は?」


「え?もういるぞい?」


一瞬だけ沈黙が走り出し


「はい?」


「だから囲まれとるぞい」


「……はいぃぃぃい?!」


ユミナはその言葉を疑うように外に出る

そしてたまたま持っていたほうきで空を飛んでみると


「いやぁぁぁぁ蛇とトカゲェェェ!!」


そこにはリザードマンみたいな奴らが邪馬台国を囲み、うじゃうじゃと湧いていた。

急いで邪馬台国に戻り、一旦呼吸を整えた


「う、嘘でしょ……こんなにいるの?!」


「まぁ奴らは無限に湧くからの〜〜」


「呑気に言ってる場合じゃない!」


さてさてオロチの大軍を追い出せるかな?

そして魔法使いユミナの腕は一体どうだろうか!

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