第47語 斉明天皇

第37代天皇 宝女王 宝皇女

生没年:594〜661

在位: 655〜661

舒明天皇(第34代)の皇后

天智(第38代)・天武(第40代)両天皇の母

孝徳天皇(第36代)の姉

用明天皇の孫 高向王との間に漢皇子がいる。


 皇極天皇重祚。第36代 孝徳天皇の崩御後、再び即位した。

 斉明女帝の政治は 皇太子 中大兄皇子(後の天智天皇)主導で行われたとされているが、その治世間に 大規模土木工事が実施されたり 孝徳天皇の息子 有間皇子が謀殺されたりと、正史においても批判めいた記述が目立つ。特に、石上山に通じる大水渠は"狂心たぶれこころみぞ"と呼ばれたという。

 かの天皇の御代で特筆すべきことは、何と言っても 朝鮮半島への出兵である。その当時 半島の南東部に位置する新羅が 中国王朝 唐と結んで攻勢をかけていたが、その同盟に圧迫された半島の南西にあった国家 百済が 友好国である倭国に救援を要請。倭はそれに応えて半島に兵を派遣したのだった。

 救援要請を受けて 660年から百済救援軍の派遣準備が進行。翌年には自身も九州筑紫に出陣したが、そこで病を得 そのまま没した。

・・正史によると、御遺体を運ぶ日の夕刻、朝倉山の山頂に大笠を着た鬼が現れ、葬列を見下ろしていたという…


 ちなみに、その後の白村江の敗戦(663年)の際は 天皇不在であったとされている。

 蘇我入鹿と密通していたという話がある。

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