SR 収納カバン
カバン。荷物を入れて運ぶための道具である。
そのため様々な形状、強度のものが存在する。
今回はそのカバンが出てきた話だ。
異能をインストールされた対象を探すために索敵魔法を作って改良する。
怪人が作り出した異能は、どうも理外の能力を分解して術式化したものも含まれているようで、これが問題だった。
存在しないものは検索出来ないように、術式の体系に存在しないものを探すのは難しいのだ。
しかも怪人は術式化した関係で線をたどって探す事ができたが、インストールされた異能はスタンドアロンで成立している。
つまり探すには改良が必須なのだ。改良なしでは機神で回すにしても術式が重くなりすぎる。
もっとシンプルにして、手持ちセンサー的なものにでも作り変えて
ハンマーしかなければすべてが釘に見えるというが、なんでも魔法で解決しようとするのが間違ってるのかもしれないな。
組織になにか案を出させたらあっさり解決するかもしれん。
今日の分のガチャを回そう。
SR・収納カバン
出現したのは大きめのカバンだった。黒の布で作られた背負うタイプのシンプルなカバンである。
布地は分厚く、強度の高そうな作りをしている。
で、カバンと。とするとなにか荷物を入れて効果を発揮するタイプだろう。
例えば荷物の重量を軽減するとか、見た目より多く入るとか、入れたものを取り替えるとか。
マジックアイテムとしては定番の代物である。
どうするかな。とりあえず手を突っ込んでみるか。
大きめのカバンとはいえ、手を突っ込んで底まで届かないということはなさそう。
そう思って腕を突っ込んでみたのだが……。
手が底に届かない。それどころか、なにか木材のような固い素材に手が触れている。
この感触は……まるではしご?
手を突っ込んだ感じからして中は危険ではなさそうだ。
そう感じた。なので首をカバンの中に突っ込んでみる。
そこに広がっていたのは倉庫だった。低めのはしごが視界の真下につながっており、その先には棚の並んだ部屋が広がっている。
なるほど
でもなんで倉庫? 倉庫管理なの?
そういうもんだっけこれ?
後日。兄がカバンの中でなにかをしていた。
入れられたアイテムの状態の変化、情報通信の有無、時間経過の影響、カバンの向きの影響などを調べていたようなのだが……。
中に入れられたアイスは溶けず、スマホはバッテリーが減らないで電波通信が可能になり、内部と外部では時間差が無い、逆さまにしても影響なしということがわかったようだ。
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