78

「そうじゃ、アレなら!」


 おばあさんはおじいさんの仕事道具の中からチェーンソーを取り出します。操作方法も教えてもらっていたので、すぐに稼働させました。高速で動く刃がとても頼もしく感じられます。


 この作業をしている間にも桃ゾンビはおばあさんに向かって歩いてきます。おばあさんはチェーンソーを振りかぶるとゾンビに向かって思いっきり押し当てました。


「お、おほ……おおお……おおお……!」

「ゾンビさん、成仏しておくれ!」


 ギュイイイイィンと言う音と供に、桃ゾンビは呆気なく切断され、おばあさんは何度も何度もそれを繰り返します。やがて、ゾンビは無数の肉塊に変わりました。ここまですればもうこのゾンビも復活はしない事でしょう。

 このひと仕事を終えたおばあさんはチェーンソーを止め、額の汗を拭います。


「ふう、何とかなったねぇ……」


 さて、現場に残った無数の肉塊ですが、流石にそのままにしておく訳にもいきません。おばあさんはこの後処理をどうするか、顎に指を当てて思案しました。



 死体の処理と言えば火葬が定番なので燃やす

https://kakuyomu.jp/works/1177354054894124932/episodes/1177354054894256770

 ご遺体を前にしてする事と言えば読経なので念仏を唱える

https://kakuyomu.jp/works/1177354054894124932/episodes/1177354054894331404

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る