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「そうじゃ、アレなら!」
おばあさんはおじいさんの仕事道具の中からチェーンソーを取り出します。操作方法も教えてもらっていたので、すぐに稼働させました。高速で動く刃がとても頼もしく感じられます。
この作業をしている間にも桃ゾンビはおばあさんに向かって歩いてきます。おばあさんはチェーンソーを振りかぶるとゾンビに向かって思いっきり押し当てました。
「お、おほ……おおお……おおお……!」
「ゾンビさん、成仏しておくれ!」
ギュイイイイィンと言う音と供に、桃ゾンビは呆気なく切断され、おばあさんは何度も何度もそれを繰り返します。やがて、ゾンビは無数の肉塊に変わりました。ここまですればもうこのゾンビも復活はしない事でしょう。
このひと仕事を終えたおばあさんはチェーンソーを止め、額の汗を拭います。
「ふう、何とかなったねぇ……」
さて、現場に残った無数の肉塊ですが、流石にそのままにしておく訳にもいきません。おばあさんはこの後処理をどうするか、顎に指を当てて思案しました。
死体の処理と言えば火葬が定番なので燃やす
https://kakuyomu.jp/works/1177354054894124932/episodes/1177354054894256770
ご遺体を前にしてする事と言えば読経なので念仏を唱える
https://kakuyomu.jp/works/1177354054894124932/episodes/1177354054894331404
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