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「寄り道しても仕方ないし、とっとと村に戻るかのう……」
と言う事で、おじいさんは故郷の村に戻ります。しかし、村の入口まで来たところでおじいさんは自分が指名手配されている事実を知りました。そりゃ脱獄したのですから、そう言う仕打ちをされていても全くおかしくはありません。
「何と言う事じゃ……。これでは家に帰れんぞい」
おじいさんが自分の顔の描かれた手配書を前にして固まっていると、それに気付いたお役人がおじいさんを捕まえます。折角故郷の村まで帰れたと言うのに、おじいさんはまた牢屋に逆戻りとなってしまったのでした。
「じいさん、残念だったな。さあ、観念してもらうぞ」
「トホホ……。全くついてないのう」
お役人に連れられて牢屋に向かっていたその時でした。おじいさん達の前に突然鬼が現れます。
「フハハハ! オレサマ、オマエタチヲマルカジリ!」
「ヒイイ~! 鬼だぁ~っ!」
お役人はすぐに逃げ出したのですが、呆気なく鬼に食べられてしまいました。残るはおじいさんです。鬼はお役人を食べ終わると、すぐにおじいさんの方に顔を向けました。
鬼は怖いからとにかく逃げる
https://kakuyomu.jp/works/1177354054894124932/episodes/1177354054894235507
鬼は怖いけど、頑張って立ち向かう
https://kakuyomu.jp/works/1177354054894124932/episodes/1177354054894235798
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