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「いてて、ワシは一体何にぶつかってしまったんじゃ……」
おじいさんは振り返ってぶつかったものの正体を確認しようとします。しかしそこで目にしたのはぐちゃぐちゃになった自分の体でした。改めて自分の手を見ると透けているではありませんか。
そうです、おじいさんは何かにぶつかった衝撃で死んでしまっていたのでした。
「なんじゃこりゃあ~っ!」
おじいさんが現実を受け入れられないでいると、今度こそぶつかったものの正体が判明します。キョロキョロと辺りを確認して、霊体のおじいさんの目に映ったものは、黒くて、大きくて、それはもう立派な――暴れ牛でした。
「ふんもおおお~っ!」
「あ、これにぶつかったら死ぬな、うん。ワシ納得」
自分の死に納得の行ったおじいさんは、そのまま昇天しましたとさ。
(おしまい)
暴れうしエンド ED5
https://kakuyomu.jp/works/1177354054894124932/episodes/1177354054894396928
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