第四段 寺町と赤寺
長崎の話を始めると、必ず取り上げなければならないと感じるのは西洋と日本との宗教対立に関してである。二十六聖人やふたつの天主堂などキリスト教に関わる話は非常に有名であり、弾圧の歴史を恥ずべきものとして考えさせられる。しかし、物事の裏側には常に別の顔が
その在り方のひとつが寺町の存在である。長崎の
この中でも私にとって最も馴染み深いのは祖父母の墓のある
この地が長崎の中心にあるということは、それをこの地に住む人々が等しく
この辺りには
さて、この寺町でもう一つ長崎らしさを
それに対して、同じ赤寺でも興福寺の方は奥まったところにあるためか、県外での知名度は低くなってしまう。しかし、この赤寺は面白く、なんといっても住職の人柄とそのイベント好きという意味での商売人
そして、この興福寺のもう一つの特色は鐘が「出征」していないことである。戦時中の金属
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