第三段 餃子
長崎と言えば中華街があり、その料理の筆頭としてはどうして、もちゃんぽん・皿うどんが先に来る。だからこそ、それを優先的に語る方が普通の食のエッセイとしては「正しい」ことを経験の上から知っている。しかし、ここであえて私は
長崎で餃子といえばまず一口餃子の店が挙がってくる。
この
この一口餃子であるが、他の餃子と比べて丸みを帯びており、皮が割合多めであることや野菜も多いこともあってやや甘みが強い。それこそ、見る人が見ればかわいい、という言葉が出るであろう。私も視点こそ違えど
この餃子の幼子たちを一つ二つと
活気。
まるでこの世に
酒が進む、箸が進む。
酒が進む、食が進む。
二人前で二十個もある餃子も気が付けば残りが二つ。祭りの終わりの
そういえば、この店の
さて、餃子と言えば長崎にはもう一つ印象的な店がある。中国から来たご夫妻が作ったその店は水餃子を主力に、長崎の中華街から外れて
これを全て過去形で語らなければならないのは、既に存在が無くなってしまったからである。ご主人の身に何かがあったり、店が潰れたりしたわけではない。ただ、経営を巡って行われた親子
本店はまだ残っている。しかし、その後にできた支店で食事をした際に感じた
店を
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