第40話

「やっぱり、ロッキーはアポロの2戦が至高だよ」

「いやいや、ファイナルやグリードシリーズの老成もすてがたい」

 夏緒と来客が議論ディベートに花を咲かせてる間、司書さんは図書整理をしている。一切の気配を消して、それが出来るのが、司書さんの不思議の1つだ。

 そのとき、司書さんが本を一冊取り落としてしまった。

「あらあら」

と、司書さんはその本へ向けて手をかざす。すると、本はスッと司書さんの手元に引き寄せられた。

 ガヤガヤと、議論が熱を帯びる中、司書さんは作業を続ける。足もとのネコがトコトコついていく。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る