紫煙
夜霧 紫苑
第1話 紫煙
正に草木も眠る丑三つ時、ひたすらに頭の中をチラつく彼女の顔を振り解くかのように近くのコンビニエンスストアまで自転車を走らせた。
3日ほど前、私は想いを寄せていた人に告白した。
結果は失敗。それでも人間の感情というのは厄介で直ぐにリセットできない。寧ろ失敗という結果に陥ったせいで余計に考えてしまう。こんな時は寒空の下で煙草でも吸いながら感傷に浸ってしまった方が早い。
コンビニに入ると私は、コーヒーと、無意識か彼女が吸っているタバコと同じ銘柄を買っていた。
しかし、私はそれではなく、偶然手に入ったバットに火をつけた。まるで彼女と一緒に吸ったシーシャの匂いと、そして彼女自身の香りを消すかの如く...
紫煙 夜霧 紫苑 @Tr_180
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