第31話 人の噂は尾ひれにはひれ
辺境伯別邸の晩餐会は、緊張感にあふれるものとなった。
疲労しきった頭にナイフとフォークを使う順番、食事の作法の基本を付け焼き刃でたたき込まれたアローは、練習する暇もなく即本番に挑んだのである。
かろうじて食器を使う順番は覚えたものの、動きはぎこちなく、むしろそれを見てハラハラしていたテオが気を取られて食器を鳴らす始末。
まさかの貴族出身テオの凡ミスにより、辺境伯別邸の使用人に大変微妙な顔をされて第一幕が終了である。
食事をした気がしなかった。
腹は満たされても心は満たされず、アローは旅の荷物に入っていた干し肉のあまりを、行儀悪くベッドの上でかじっている。がちがちに乾いた塩漬けの肉も、あの晩餐会で食べた料理よりはおいしく感じる。
「何でこのベッドはこんなにふわふわなんだ。落ち着かないぞ……」
「仮にも辺境伯の別邸ですからね。調度もそれなりのものを用意しているのでしょう。体が痛くならなくてよいのではないですか? ずっと馬車生活だったのですし」
「僕は生まれてこのかた堅いベッドにしか寝たことがないんだ。馬車の方がまだ落ち着く」
ぼやくアローの側で、ミステルはふわふわと宙に浮いている。彼女の部屋はヒルダと同室なのだが、今はこちらに来ている。遺灰を持っているのがアローなので、こちら側にいた方が都合はいいのだ。一応、寝る時にだけは部屋に戻ってもらうことになるが。
ミステルの正体を知っているギルベルトは平然と受け入れたが、ついさっき把握したばかりのテオはかなり複雑そうな顔をしていた。
「何でそんな真顔になってるんだ?」
一応理由を聞いてやらねばならない気がして尋ねてみると、テオはリスのような赤茶色の毛をくしゃくしゃとかきまわしながら大げさに嘆きだした。
「だって、ミステルさんが幽霊とかあんまりじゃないですかぁ」
「あんまり、とは?」
意味がわからない。首をかしげるアローに、テオは畳みかける。
「だって、若い男女ですよ? アローさんはお兄さんですし、ギルベルトさんはおっさんだし、そうなるとロマンスのお相手は決まってくるでしょう? でももう死んでるなんてあんまりじゃないですか!?」
「口の減らないクソガキですね。まさか自分が恋愛対象になるとでも」
ミステルの辛辣な言葉に、テオは完全に涙目となる。図星だったようだ。
「私にも選ぶ権利はありますし、そもそもお兄様と私は血がつながっているわけではありませんし? つまり貴方はたとえ生前に出会っていたとしても、お兄様には足下にも及ばない、とるに足らない存在ということです。理解しましたか? 理解したならば寝言をほざくのはこれっきりになさってくださいね!」
「おお、お嬢ちゃん、今日もトバしてんな!」
再起不能になっている哀れなテオをよそに、ギルベルトはのんきに拍手喝采。
テオが布団をかぶってふて寝をしたのはとりあえず放っておくことにして、アローは干し肉のかけらをぬるい水で飲みくだした。
「今日はもう寝るか。ミステル、頼まれてくれるか?」
「はい、お兄様。どういたしますか? 辺境伯の城の様子を見に行きます?」
「いや、城に魔術的な仕掛けがあったら、ミステルでも少し危ないから、それは明日以降にしよう。どちらかと言えば、この別邸の人間の様子をうかがっておいてほしい。あとは、僕らを襲撃したの同じと思われる魔術師の気配を感じたらすぐに起こせ」
「確かに。承りましたわ、お兄様」
それだけ告げると、ミステルはふっと姿を消した。部屋の外に出たのだろう。
表面上はヒルダと同じ部屋にいるフリをする。
この屋敷の使用人には、ヒルダの部屋に二人いる気配を感じるはずである。黒魔術による幻の一種だ。魔術の素養があまりなさそうなこの地の人々なら、容易に騙せる。騙せなくても、それはそれで有力な情報だ。辺境伯は黒魔術を軽視していない証拠になる。
「……でもまぁ、寝るか」
「そうだな、寝ようぜ。坊主もふて寝してるしな」
アローの呟きにギルベルトも同意し、二人はそれぞれ布団に潜り込んだ。
ふわふわの敷き布団はやはり落ち着かなかったが、疲労はすぐに眠気を運んできたのだった。
■
アローたち男性陣の部屋を後にして、ミステルはひとまず一度、自分の部屋に戻ることにした。ヒルダは剣の腕前は確かだが、いかんせん魔術の素養はない。魔物には対処できても魔術には対処できないのだ。
「ミステルさん、アローたちは大丈夫そう?」
夜着に着替えたヒルダが、金色の髪をくしでとかしていたところだった。
こうやってみるとごく普通の貴族の令嬢に見えるが、体つきは華奢ではなく、しっかりと健康的に引き締まっている感じがする。あと意外に胸が大きい。意外に。
「お兄様のことでしたらあまり心配していません。あちらにはギルベルトがおります。それに、お兄様は魔術の気配に敏感ですから、熟睡していても怪しい気配があったらすぐに目を覚ましますよ。あまり危なくなければ、兄様の周りにいる死霊が勝手に何とかしてくださいます」
「う、うーん。同室でなくて良かったっていうべきなのかなぁ……」
ヒルダは引きつった顔になる。ミステルもアローの使い魔という立ち位置とはいえ、死霊である。見えない死霊よりはミステルを怖がってもよさそうなものなのだが、この女騎士はミステルに関しては全く怖がらない。初対面で怖い思いをしなかったので、安心しているのだろうが。
(調子が狂うのですよね……)
怖がられるどころか友達になりたいとまで言われてしまって以来、何となく邪険にもしづらくなってしまった。アローに色目を使うようなら絶対にお断りだったのだが、今のところ(アローが天然でタラしまがいの発言をした時を除いて)友情の範囲に収まっている。
「お兄様に頼まれたので、少しこの屋敷の内部を調査してまいります。何もなければすぐに戻りますが、一応私が出ている間はこの部屋に封印を施しますので、ヒルダ様は部屋から出ないようになさってください。馬車を襲ってきた黒魔術師の件もありますので」
「えっ、それ、ミステルさんは大丈夫なの?」
ヒルダは本気で心配しているようで、ベッド脇に置いた剣に手をかける。必要ならば手伝おうと考えたのだろう。
「ご心配には及びません。何せこちらには黒魔術を見破り、竜を殺せる剣士がおります。今晩、攻撃をしかけてくる可能性は限りなく低いでしょう。相手も様子を見るでしょうから。そして、屋敷を調べるだけならば姿を消せる私だけの方が好都合です」
「そっか……、でも無理はしないで。アローでも私でもいいから、危なかったらちゃんと頼って」
(まったく、本当にこの人は……)
あきれるほどに善良だ。死霊を生きている人間のように心配するなんて、アローにだってできないことなのに。
「……私はレイス。生身の身体ではありませんから、人間よりは危険な目にあいませんよ。ですから、本当に大丈夫です、ヒルダ様。信用してください」
「うん。そうだね。ごめん。信じるよ、ミステルさん」
にっこりと笑って頷いた後、「あ」とヒルダは小さく声をあげる。
「どうかされましたか?」
「ううん、大したことじゃないけれども、ヒルダ様って堅苦しいし、ヒルダって呼び捨てにしてくれていいよ。歳だって大して変わらないんだし」
「それは……」
「私もミステルって呼ぶから。ね?」
「…………わかりました。では行ってきます、ヒルダ」
「いってらっしゃい! 気を付けてね!」
ヒルダに見送られ、ミステルは部屋を出た。
扉をすり抜けて、簡単な魔術で封印を施す。これで覗き見程度の黒魔術ははじけるし、ミステルやアロー以外の魔術の気配がしたら即座に気づいて戻ることができる。
幻術も兼ねているので、もし何も知らない人間がこの部屋のドアを開けても、ミステルは布団の中にいるように見えるだろう。
屋敷にはまだ起きている人の気配があった。ひとまずそちらに向かおうとして、しかしミステルは立ち止まって部屋の扉を振り返る。
「……ヒルダ」
もう一度その名を呼んで。
「お兄様の名前だって、呼び捨てにしたことなんてないのに……」
同年代の女の子と友達になりたかった、と。
ヒルダはそう言ってミステルに微笑みかけたのだったか。
両親を失い、育て親に捨てられ、森でアローに拾われて死ぬまで十五年。ミステルの人生に友人など一人もいなかった。
「友達だなんて、そんなの……私だって初めてです」
熱も持たない霊体なのに、なぜか胸だけが生きている時のように暖かな熱を持った気がして、それはアローを想う時とは全く別の感覚で。
ミステルは慣れないその感覚を振り切るようにして、姿を屋敷の闇の中へと溶かした。
■
階下で人の気配がする。ミステルは音もなく階段を滑り落ち、明かりのともっている部屋を探した。
命には熱のこもった気配がある。意識を研ぎすませれば、容易にその位置がわかった。どうやら先ほどアローたちが晩餐を食べた食堂の方にいるようだ。食事が遅い時間だったので、後かたづけも自然と遅い時間となったのだろう。
ちなみにミステルは「馬車に長く乗っていて疲れたため」と理由を付けて食事を断っている。朝食は部屋に運んでもらうよう約束をとりつけたので、育ち盛りであろうテオにでも押しつけるつもりである。
食堂に近づく。すぐに中に入ろうとはせず、しばらく様子をうかがった。
今のミステルは普通の人間には見えない。黒魔術を忌避する土地柄に加え、教会の人間もいないのであろうこの屋敷だ。警戒する必要はないように思えたが、ごく稀にではあるが天然の魔術師が存在する。アローのような、体質として魔術を使える者だ。馬車を襲ってきた相手が判然としていない以上、警戒するにこしたことはなかった。
扉のすぐ近くに気配がないことを確かめると、そっと壁をすり抜けた。女中が二人、食堂を掃除しながら何やら話し込んでいる。
「ねぇ、どう思う? あの客人……」
「町に入る前に練獄から魔物を召還して門を開けさせたって聞いたけれど……大丈夫なのかしら。あんな人、伯爵様は本当に呼んだの?」
(話に尾ひれがついていますね……)
馬の死体を動かしただけで、ずいぶんと壮大になったものだ。ミステルはあきれ半分に聞いていた。
実際、一般人から見れば血みどろの馬の死体に乗っていた時点で相当な衝撃であり、ある程度は誤解もやむないことではあったのだが、ミステルは基本的にアローには甘いので考慮することはない。
「でもほら、あの城って魔物が住んでいるんでしょう? 黒魔術師に相手をさせた方がよいかと思ったのじゃない?」
「そうね、あんなもの、教会の方にお願いするわけには……」
(お兄様を汚物処理係のように言わないで欲しいものです)
この辺りからミステルは相当苛立っていたが、かろうじて霊障を起こしたい気持ちを押しとどめた。ここで心霊騒ぎをおこしては、責任がすべてアローに向かってしまう。
(でも、お兄様の言っていた通り、城での怪異は元から有名ということなのでしょうね)
別邸の使用人にまで知られているとなると、ここ最近の話とは思えない。
「だって、あの城って元々スヴァルトの根城だったのでしょう?」
「それは盗賊が根城にしていた頃よりも前の話よ。確かお隣と同盟を結んだ頃に、建て替えたのでしょう?」
「でも、地下にはまだスヴァルトの抜け道が残されてるって噂よ」
「やめてよ、スヴァルトなんて絶滅してるわ。あんなの子供を早く寝かせるための決まり文句じゃない。そうじゃなかったら百年もあの城が無事なわけないでしょ」
「そうは言っても、オステンワルドの人間はみんな早寝だし?」
「貴方信じてるの? 私は信じないわよ」
片方の女中が小ばかにしたように笑うが、もう片方は笑えなかったようだ。引きつった顔をしている。
「だって、実際、あのお城の地下には毎年生贄が捧げられているんでしょ? 私の親戚にもいるの。あの城に召し上げられて、そのまま帰ってこなかった子」
その話を聞いて、先ほどまでは笑っていた彼女も少し眉をひそめた。
「やめてよ。それこそ子供への定番の脅し文句だわ。……ああ、もう、いやになっちゃう。早くお金をためて、私は王都にいくのよ。そして貴族の愛人になって夜会に出るんだから」
子供っぽい夢を語りながら、女中は黙々と掃除を再開する。もう一人も、それ以上会話を続ける気にはなれなかったのか、そそくさと掃除を再開した。
ここに留まっていても仕方がない。ミステルは食堂を離れる。
(そういえば、怪異が起こるのは地下でしたっけ。だいぶ誇張されているでしょうから、生贄の真偽は妖しいですけど、何かはありそうですね)
アローに報告すべきことを頭の中で整理しつつ、ミステルは注意深く周囲をさぐる。晩餐の片づけをしている一部の使用人以外は、床についているようだ。屋敷の中は静かで、眠りの気配に満ちている。
しかしその中でふと、静かに歩む人の気配を感じて、ミステルはそれを探った。アローとヒルダたちに与えられたのは二階の部屋。人の気配も、二階に移動する。
(お兄様……!)
もどかしくなって、ホールまでくると一気に二階の廊下まで飛ぶ。見られてしまったら、その時はその時だ。
人の気配は廊下を歩いていた。獣脂の安い蝋燭が、紅い火をくゆらせる。年配の女中だった。この別邸を取り仕切っていた執事と共に、挨拶にでてきた女性だ。恐らく女中頭なのだろう。
彼女は夜の見回りをしているように見えた。魔術の素養はないようで、後ろをるけるミステルの気配には全く気付いていない。
彼女はアローたちの部屋の前で立ち止まると、ろうそくを扉に近づけて何やら調べ始めた。
(……仕掛けをしているようではないですね)
むしろ、仕掛けがないかを調べているようだった。ひとしきり扉を探り、そっと扉に耳を当てている。聞こえるのは恐らくギルベルトのものと思われる、品のないいびきだけだ。
彼女はどこかほっとした様子で、ヒルダの部屋の前は素通りしてそそくさと戻っていく。
(……これも一応、朝になったらお兄様に報告しましょう)
女中頭の姿が消えたのを見計らい、ミステルは部屋に戻った。霊体の彼女は、アローがそう指示しないかぎり完全に眠ることはないし、眠りを必要ともしていない。後は黒魔術を使えると思しき馬車襲撃犯だけを警戒していれば良いはずだった。
■
そして、翌朝。
「生贄……?」
アローはバターの薫る白パンをもふもふと食べながら、しきりに首をかしげている。
朝食をそれぞれの部屋に運んでもらった後、ヒルダとミステルは、多少行儀が悪いとは思いつつも自分たちの食事をアローの部屋に運び込んだ。そして簡単な魔術で話声が外に漏れないようにすると、ミステルに昨晩のことを話してもらったのだ。
「話を整理すると、辺境伯の城は昔スヴァルトの住処だった、と。そこがアールヴとの大戦後に長く荒れて放置されていた間、盗賊の根城となり、そこが綺麗に掃討され、街ができ、百年前、アイゼンリーゼとの盟約の時に今の姿に改築なりされたと。この時点ですでに数百年経過していると思うんだが」
少なくとも、ゼーヴァルトが今の国名で地図に刻まれてから三百年ほど。途中何度か危機には瀕したが、自然が作り上げた迷宮である黒き森と、これまた自然が作り上げた砦である山脈に囲まれていたために安寧に平和ボケの歴史を歩んできた。
オステンワルドがゼーヴァルトの国領として定められ、街が成立したのがいつごろなのかは歴史書を紐解く必要がありそうだが、少なくともスヴァルトとの戦争は三百年以上前の話だ。しかも間に盗賊が普通に根城として使っていた時期がある。
「その城の地下にいまだスヴァルトの呪いが? 生贄なんていう前時代的なものを要求してくると?」
「何かアローが生贄を前時代的とか言うの、すごく違和感あるわね」
ヒルダは微妙な顔で豆のサラダをもぐもぐと食べる。
「どうしてだ、ヒルダ」
「そもそも貴方が王都でナンパしていたのって、生贄探しじゃなかったっけ?」
「……それはそれ、これはこれだ。僕は命なんて奪わないぞ。僕はミステルに生身の身体を用意するために、魂をほんの少しだけ分けてもらうだけだ」
「きりっとした顔でいうこと?」
ヒルダはますます微妙な顔になったが、テオは逆に目を輝かせた。
「つまりミステルさんが生き返ると! 俺にもまだ恋の舞台に立つ機会が!」
「ないな」「ないわね」「ないです」「諦めろ」
「何で皆一斉に俺にトドメをうつんですか!!」
大げさに嘆くテオの朝食の皿(ミステルの分を押しつけられて二人前)からフォークで肉をかすめ取りながら、ギルベルトは彼の頭をくしゃくしゃ撫でる。
「男はなぁ、未練がましいとモテないんだぜ?」
「うわああああ、ギルベルトさん、ついていきます!」
「いや、くんなウゼぇ」
「やっぱ酷いっ!」
テオとギルベルトの中身が薄いやりとりを横目に、アローは考える。
生贄の話はまず、単なる噂話だろう。仮に城に召し上げられた人間が失踪したのが事実だとして、それが呪いのせいだとは考えづらい。
スヴァルトの根城だった時期から今の辺境伯城になるまでに、盗賊が潜んでいた時期があるからだ。いくら恐れしらずの盗賊でも、定期的に生贄を要求してくるようなところを根城にするとは思えない。だが、何らかの怪異はその当時からあった。これはアローが牢屋で話を聞いた霊の証言からわかる。
「……仮に、誰かを生贄に捧げなければいけない事態があったとして、それはきっと今の城になってからのことなんだ。少なくとも、ここ百年の話ということだな」
「じゃあ、スヴァルト云々は単に話に尾ひれがついただけ?」
「そうとも言い切れない。今は姿を消したというだけで、アールヴもスヴァルトも、確かに存在した種族だ。ドワルフだって、今でもアイゼンリーゼでごくまれに姿を見せるというしな」
妖精族の実在自体は、彼らが残した文字や遺跡で確認されているし、何よりもゼーヴァルトの王家はアールヴの血を引く一族だ。それが事実かはともかくとして、人間の技術では作れないものがグリューネの王城には多数存在し、それらが妖精族の存在を示していると言える。
アールヴが何故姿を消したのかは、純血がいなくなって人間と同化した説や、彼らの故郷であるアルヴヘイムへ帰ったとする説など諸説あるが、滅びたという証左を書いている文献はどこにもない。そしてこれはスヴァルトも同様である。
「……まぁ、結局のところ、行ってみるのが早いということだな」
「結局そうなりますね」
アローとミステルが顔を見合わせ、ヒルダとギルベルトも頷き。
「えー……俺、スヴァルトとかやだなー」
テオだけが、歳相応にむくれて不満を示したのだった。
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