百合の魅力は個人的には二人だけの世界の構築にあると考えている。恋人という枠組みの構築であったり、誰にも言えない秘密の共有であったり、あるいは世界が滅亡してこの世界に彼女と二人ぼっちそういうのも良いかもしれない。殺伐という言葉とは対象的にこの作品の登場人物はほのぼのとした生活を過ごしている。あるいはこのまま特異な百合4コマの原作にもなれるかもしれない。だからこそ、二人が抱える秘密と感情、そして甘美な破滅の要素が強まる。非常に良かったです。