第10話 とり鉄
光春くんがとり鉄を始めたらしい
正直興味はないがお金をくれるというので同行した
「こんな夜中に列車撮れるの?」
って尋ねたら
「夜の方が人もいなくて確実にとれるんや。ミスターローレンス。見張っててな」
そういうと車庫に入っていった。
車掌さんに怒られるレベルを超越したことをするなと感心していると
車庫から列車が走ってきた
やべ、逃げようと思うと
列車の運転席には光春くんが
出発進行の合図をしながら
「ロシアに高く売ったるでー」
とそのまま夜霧に消えていった
撮り鉄でなく
盗り鉄だった
おそらく
ロシアまで線路が繋がっていないことを
彼は
知らない
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます