第3話そして戦争へ2

光春くんが帰ってきた


それは それは


小さい箱になって


箱を捨てようとしてたら


「ただいま帰りました」


生きていたようだ


「戦争中こっちは大丈夫だったか?」


髭っつらに汚い歯をした光春くんがきいてきた


「戦争なんか起きてないよ」


ぼくは正直に答えた


「え?俺、マジ戦争してきたんやけど」


光春くんの軍服のマークをみてきづいた


「そーいえば、『どーでもいい小さい国同士が戦争しだした』ってニュースでいってて、そのひとつが、このマークだった」


「え、もしかして、俺って…」


「どーでもいい国のために戦ったみたいだね」


「暗号かなにかと思ってたら、あれは全部外国語だったのか」


知らずに訳わからん国のために


命をかけて戦った光春くん


ぼくはおかしくて


ばかにして軽く敬礼してみた


光春くんもぼくに敬礼した



本 物 が す る や つ だ っ た

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