第2話 お城に戻った王女と世話役二人

お城に戻って来た王女アリナと世話役であるネネとスズは

とあるお部屋に向かっているのですけど、その際に

お話しながら戻っているのです。


「王女様って本当に綺麗」


「どうしたら綺麗なままでいれるのでしょうか」


「ネネとスズは綺麗になる秘訣でも聞きたいのかしら?」


「いえっ、そういうわけじゃありません」


「私はそういうのにはご興味ありません」


「そうなんですね」


私とネネとスズは恋人同士なのですけど、このままでいいのかなって

感じる所はありますけれど、私自身は恋愛経験ないので

困っている所です。


とあるお部屋に着くと私と世話役であるネネとスズも中へ入って

私は私専用の座る所があるので座ります。


世話役であるネネとスズも座る所があるのですけど、座ろうと

しないので私は声をかけるのです。


「ネネとスズは座らないのかしら?」


「いえっ、王女様がいるのに座りません」


「座るわけにはいきません」


「少しは気を緩めないとどうにかなっちゃいますわ」


「心配してくれてありがとうございます」


「ご心配してくれてありがとうございます」


「そういえば、ネネとスズは恋愛経験あるのかしら?」


「私はないです」


「私もないです」


「そうなんですね」


私と同じでネネとスズも恋愛経験がないとなるとこの先は

どうしたらいいのでしょうか。


ここは恋人というのを一緒に考えた方がいいのかもしれません。


恋人と言えば、キスするくらいしかわかりません。


キスばかりというのもおかしいので何かしたいです。


恋人って軽いというか、重いというか、奥が深そうです。


しかし、どうやって相談すればいいのでしょうか。


私は私の道を突き進むのですけど、はっきりいってそういう風に

進んでても心配です。


基本は私が主導権を取ってないといけないような気がするので

今のままではいけません。


そこで私はお城に本が沢山ある所へ行こうと思います。


「ネネとスズ、私は調べ物があるのでここに居て下さい」


「かしこまりました、王女様」


「承知しました、王女様」


私はとあるお部屋から出ると本が沢山ある所へ向かいます。


本が沢山ある所へ着くと私は中へ入って恋愛というより恋人とは

何かというのを調べます。


「えっと、何処にあるのかな」


私はそれらしき本を探しているのですけど、なかなか見つからないので

私は困っているのです。


「もしかして探し物はこれですか? 王女様」


一冊の本を渡されると私は受け取ります。


私は本を渡してきた人を見るとなぜかネネでした。


「ネネどうしてここにいるのかしら?」


「心配だったのでついて来ました」


「心配ってこう見えても25歳です」


「知っていますよ」


「でしたら、ついて来なくてもいいのに」


「世話役なので」


「それよりスズはどうしたのかしら?」


「スズはとあるお部屋でお待ちです」


「そうですか」


本当にネネは心配症というか、しっかりとしているか、

両方かもしれませんけど、それはそれで嬉しい事なので

快く受け取る方がいいでしょう。


「この本を見ようかしらね」


「はい」


私は本を開くとそこには恋愛とは何か、恋人とは何かというのが

書かれてあります。


ネネは私の隣に居るだけで特に何もしていません。


私は本をじっくりと読んでいるのですけど、よくわからないので

わからないなりに理解して読んでいます。


読み終わると私はネネからこの本が何処にあったのかを聞いて

元に戻すのでした。


そして、私とネネは本が沢山ある所から出ると、とあるお部屋へと

戻るのでした。


とあるお部屋に戻るとスズが居ない事に気付きます。


「あらっ、スズが居ませんわね」


「そうですね、何処に行ったのでしょうか」


私は私で疲れているので私専用の椅子に座るとネネは相変わらず

座ろうとしません。


本当にスズはどうしたのでしょうか。


私はスズの事を考えているのですけど、考えててもしょうがないので

今はさっきの本の事を考えます。


いくつか恋愛というのは何か、恋人とは何かというのはなんとなくですけど、

理解出来たのですけど、イマイチ実行するとなると恥ずかしいです。


恥ずかしいで済ませるとネネとスズと恋人同士になった意味がありません。


そこで私は立ち上がるとネネの傍まで行くとネネの唇にキスするのです。


「王女様💛」


私はもう一回ネネの唇にキスするのでした。


「王女様、キスしてくれてありがとうございます」


「王女様って言い方はやめてくれるかしら」


「何て呼べばいいでしょう」


「アリナって呼んで下さい」


「わかりました」


私とネネはスズが居ない事をいい事にキスし合っているのでした。


キスし合っているとスズがとあるお部屋に戻って来て

こう言ってくるのでした。


「ネネだけ王女様とキスしている、ずるいです」


私とネネはキスし終わると私はネネとだけだと不公平なので

スズにも同じ事も致します。


スズの傍まで行くと私はスズの唇にキスするのです。


「ありがとうございます」


私はもう一度、スズの唇にキスするのでした。


「王女様、ありがとうございます」


「スズ、私の事はアリナって呼んで下さい」


「はい、わかりました」


私と世話役であるネネとスズはこうして恋人らしい事を

しているのですけど、まだ何か足らないようも気がします。


それはどんな事なのかもわかっているので私はきちんと

実行します。

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