確かに殺していい人間は確実に存在するかもしれない、けど……

AIで「死んではいけない人」と「死んでいい人」を判別し、死んではいけない人が死んでしまったときに、身代わりで死んでいい人を死なせる技術が確立された世界でのお話。

主人公は、社会の理不尽さで拗らせて、自らその「死んでいい人」になろうとします。

読んで思ったのは

「人間の尊厳って、やっぱ大事だよな」

「結果だけを重視して、形ばかりのそういったものすら投げ捨てた社会って気持ち悪い」

これですかねぇ。
短いですが、読み応えある作品だと思います。