第39話 リッカとリボートは? [◯=□⊂
フリッケフライ号はデブリを回収して換金後。帰路に向かう最中、
「アレッ?リッカとリボートは」
「さあっ?」
操縦席に座るコニがそう返事をした。
「お二人はメンテをしているそうです~」
通信士席に座るカイアがそう答えた、
「何時からです?」
「…」
「一寸見て来ます」
セラは席を外した。
フリッケフライ号トラクタシャトル内備品倉庫前。
シャトルの床は血液の循環を地球の様な重力の有る環境化に近づき安くする為、微量の磁石が仕込んで有る、ただ血液を下に引っ張る為に鉄分の有る食べ物が必要になり必然的に食事もバランスが必要に成る。
ただ磁力は強すぎると電子機器に悪影響がそんなにはいかない位弱い、
備品倉庫前の廊下でリボートは後ろを向いたままあぐらをかいた姿勢で座ってた、
「リボート、リッカは?」
「ん」
リボートは備品倉庫の扉を左手で指差したと同時に頭を180度回した。
初見だと怖がるがリボートは義肢等で適当に繋げて作ったアンドロイド。
最初はアンドロイドと想ってたが違ったらしくその後リッカは部品を集めて今に成った、
「リッカは其処で何を?」
「部品。探してる」
リボートは自信の右袖を捲った、
金属が顔を覗かせた、ただ右手が無く手首周りが無い事から。
「前腕のシャフトですか」
頭以外の向きを変えてリボートは頭を頷いた、
ジャンクで繋ぎ合わせたリボートと違い本物のアンドロイドは手首や首等が180度回らない様に物理的に設計したのだ。
備品倉庫の中から音がして音が止まった後、扉が開きリッカが姿を見せた。
「やー部品を探すのに苦労しやした」
手にアンドロイドの前腕のシャフトを持ってた、
「ん」
リボートが着ているのは上下一体のツナギでは無く上下別の服にしてある当然、
上半身の向きが180度回り右前腕をリッカに向けた。
初見だと怖がる光景だ、
前腕のシャフトを接続後、手首を繋げると指が開いたり閉じたりを繰り返した。
後は手首に人工皮膚を被せれば終わりな所か、
「…新しいのに替えません?」
「何言ってんデスか?新型のアンドロイドは中古のシャトル1機分の値段がするんでありやがんす」
部品が中々見つからないのも少々問題も遭った。
数日後。
リボートは予備のアンドロイドのボディに慣らしながら喜んでた。
「どうデス替わりのは?」
「ん」
リボートは親指を立てた。
と言うのもジャンクで繋げたアンドロイドのそれは今日に成って突然動かなくなったからだ、幾らかやっても無理だった様で最後はやむ無く人格と記憶のデータを回収して呼びのアンドロイドに移しておくしか無かった。
備え有ればと言うが流石にそうそう何回も起こすと成ると話は…
「…艦長」
「致したか無いです6ヶ月間は給料は1割」
「3ヶ月で勘弁して下さい!!」
給料の話を数分間続いて、
「給料4ヵ月分で」
数ヵ月後、
今までのアンドロイドよりも手頃な値段で買える『簡単手作りアンドロイドセット』を購入した。
リッカは早速組み立て小改造を施し最後はリボートの人格と記憶データを移して完成した。
身長や体型は以前と同じに成ってる。
身長190cmの華奢な体型、
胴体の半分程の括れ自己主張のある胸部装甲等、
完成したばかりのアンドロイドの身体 を慣らそうと、リボートはいきなり頭を180度所か360度回して戻した。
「…今度は流石に怖く無いか?」
その動きにアイネは驚いた。
「怖いの?」
「あっ!イヤ大丈夫だ」
「そ」
『…しかしロボットにコントーションをして何が面白いんだ?』
最もである。
end
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